NHK・BS時代劇「薄桜記」の堀部安兵衛役などで活躍中の俳優、高橋和也さん(43)が、地域ラジオの鎌倉エフエム(須藤一郎社長、82・8MHz)で放送中の番組「親父のカントリー」[DJ大塚哲夫さん(76)]に、今年7月からレギュラーゲストとして出演している。番組は毎週水曜、午後8時から9時に放送されており、高橋さんは毎月第2週目に「高橋和也とハンク・ウィリアムス」のタイトルで出演中。次回が3回目で、9月12日に放送予定。放送はインターネットでも聴くことができる。
番組は、DJを務める大塚さんが、アメリカ南部で発祥したカントリー音楽を紹介する内容。ハンク・ウィリアムスは、カントリーの歴史の中で重要な人物の一人とされる歌手。1953年に29歳で亡くなるまでに数々の名曲を残している。
高橋さんの番組出演のきっかけは、今年5月に東京都江東区で開催された「第2回日本カントリーミュージック&ダンスフェスティバル」。高橋さんは俳優業の傍らカントリー歌手としてライブ活動などを行っており、その日のステージに出演していた。
イベント関係者だった大塚さんは、高橋さんの歌唱力と迫力に惚れ込み、自身の番組への出演を強く打診。俳優という本業を持つ高橋さんは当初、番組にレギュラー出演するのは難しいとしていたが、「パーソナルな分野であるラジオには興味があったし、カントリー自体が公共の電波でほとんど流れないことへの不満があった」と出演を承諾した。
俳優業は勉強の日々
18年間続けている俳優業について高橋さんは「常に勉強。知らないことばかり」とし、「この世のありとあらゆる人間を演じるというのは驚きの連続」と話す。
明日9月8日からは、吉田茂を通して戦後を描いたNHK土曜ドラマスペシャル「負けて、勝つ」に、佐藤栄作役で出演する。「俳優は定年が無い世界。息の長い活動をしていきたい」と語った。
「ハンクを歌うことで救われる気がした」
高橋さんが本格的にカントリーを歌い始めたのは「40歳くらいの頃」。若い頃はロック音楽に傾倒していたという。当時、俳優業と並行しながら仲間とのバンド活動は続けられないと断念。新宿でカントリーバーを経営している父の影響で幼い頃から馴染みがあったカントリーなら「一人でも歌える」と考え、中でも声や曲、歌い方がオリジナリティに溢れ、「厳しいアメリカ南部の労働を体験していないと歌えない、歌がうまいだけではない魅力があった」というハンクに傾倒していった。「ハンクと一緒になって歌うことで、今まで味わった体験や苦労に対して、自分自身が救われるような感覚を覚えた」と語る。
今後の夢として「日本語でオリジナルのカントリー曲を作りたい」と語った。
大塚さんは「若手の歌手やファンが育っていないカントリー界で、次世代を担う原石。大切に見守りたい」と大きな期待を寄せる。
10月には若手のライブ出演も
高橋さんは、10月14日(日)に杜のホールはしもと(相模原市緑区)で開催されるライブ「永遠のカントリーミュージック」に出演する。午後2時(開場1時30分)から。チケットは税込でS席3500円(当日4000円)、A席3000円(3500円)。主催は伊藤勝啓さん。
高橋さんをはじめ若手ミュージシャンがクラシックなカントリーを披露。ライブについては【電話】042・758・4976伊藤さんへ。
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