高級ブランド和牛として知られる「葉山牛」の生産者らが2月26日、安倍晋三首相を表敬訪問した。
三浦半島酪農組合連合会(石井廣会長)の会員らはこの日、首相官邸を訪れ、葉山牛のローストビーフやジャーキー、カレールーなどを安倍首相に手渡した。ローストビーフを食べた安倍首相は「深い味わいがあっておいしい。皆さんが丹念に育ててきたことがわかる」と生産者らに話しかけた。
訪問のきっかけは昨年12月に行われた衆議院選挙。自民党神奈川4区(鎌倉市、逗子市、葉山町、横浜市栄区)支部長の山本朋広氏の応援で鎌倉を訪れた安倍首相は、集まった聴衆に政府が進める「地方創生」や農林水産業活性化の取り組みを紹介した。その際、競争力のある神奈川の農畜産品の一つとして、「葉山牛」の名を上げていたことから、山本氏が仲立ちとなって、安倍首相に製品を直接PRする機会が設けられた。
生産者らは「人と同じように炊いたご飯を加えた飼料を与えるなど、独自の飼育方法が葉山牛独特の旨味や甘味を生み出している」と、飼育の苦労について語ったほか「子牛の価格が上がって経営は苦しい。酪農家の所得が上がる政策を」と首相に訴えた。
同連合会葉山牛出荷部会の石井義房会長は「首相に直接『おいしい』といっていただき大変うれしい。60年畜産を続けてきたがこんな機会が来るとは思わなかった」と話した。
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