大船を映画の街として活性化させることを目的にした「『映画の街おおふな』友の会」がこのほど発足した。1月17日には関係者ら約20人が、たまなわ交流センターで設立準備総会を開催。JR大船駅の発車音をご当地メロディにすることなどに取り組んでいくという。
同団体は、防犯・防災ボランティア「鎌倉ガーディアンズ」代表の大津定博さんと、市場町内会会長の北村充成さんが呼びかけ人となって発足した。
関係者の間には「このままでは街から映画の記憶が消えてしまう」という危機感があったという。松竹開業120年だった昨年に続き、今年は松竹大船撮影所の開所から80年の節目となる。その一方で昨年秋、イトーヨーカドー大船店横の公園に設置されていた「寅さん」と「美空ひばり」を描いたタイル画が老朽化を理由に撤去され、かつての撮影所の面影は交差点の名前と一部のマンホールに残るのみとなっていた。
そこで昨年11月、地元の自治町内会連合会、地区社協、商店街のほか大船まつり実行委員会、チームサムライなど街に関わりのある団体も加わり「映画で再び大船を賑わいや活力あふれる街にしたい」と有志約30人で団体の発足を決めた。
1月17日には、設立準備総会をたまなわ交流センターで開催。関係者約20人が集まり、団体の名称を「『映画の街おおふな』友の会」とすることなどを決定。今後は、大船に眠る映画関連の文化財の発掘や上映会の実施、商店街でのイベント開催といった活動の方向性が確認された。
また呼びかけ人代表の大津さん、北村さんから「松竹大船撮影所時代のヒット曲を使用したJR大船駅ご当地メロディの実現」を当面の目標にすると提案があったほか、メンバーからは「ゆくゆくは市内に映画館を」「映画祭を開催できれば」といった声があがった。
総会の後半にはアトラクションが設けられ、市内岡本在住の小野市雄さんが「寅さん」のモノマネを披露。その後、チームサムライ顧問の佐藤邦男さんによる講演が行われ、大船の歴史について知識を深めた。
大津さんは「8万人の人出で賑わった昨年5月の大船まつり映画仮装パレードが、ヒントになった。映画と松竹との結びつきが大船に活気を与えてくれると期待している」と話した。
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