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公開日:2016.03.25

鶴岡八幡宮
段葛30日から通行可能
中村吉右衛門さん奉納舞も

  • すでに囲いが外された場所も

 2014年11月から行われていた段葛の改修工事がこのほど終了し、竣功式や奉祝行事が3月30日(水)に行われる。当日は鶴岡八幡宮の神職らによる渡り初めと、歌舞伎役者の中村吉右衛門さんによる舞の奉納も予定されている。同宮の関係者は「開通までもうしばらくお待ち下さい」と話す。

 段葛の整備工事竣功式と奉祝行事は、3月30日に行われる。

 まず午後1時30分から二ノ鳥居で、同宮や工事関係者が出席し竣功式が実施される。その後、1時45分頃から同宮神職が先導し、鎌倉鳶職組合による木遣りや纏いが披露されるなか、歌舞伎役者の中村吉右衛門さんとその一門、参列者が二ノ鳥居から舞殿まで「通り初め」する。その後、2時45分頃から、中村さんが舞殿で奉祝舞を奉納する。

 一般の参拝者が通行できるようになるのは、竣功式や通り初めの片付けが終了してからになるという。

 また4月3日(日)にも、尾上菊之丞さん、尾上菊透さんによる奉祝舞「松の翁」の奉納が舞殿で行われる。正午から。

 同宮では「工事期間中はご迷惑をおかけしました。開通までもうしばらくお待ちください」と話している。

1年半かけ改修

 若宮大路中央の段葛は、源頼朝が妻・政子の安産を祈って1182年に造成させたと言われ、現在は鶴岡八幡宮の境内地の一部となっている。

 今回の改修は、参道を支える石積みにひび割れやたるみが目立つようになったことや、大正初期に植えられた桜の老化が進んだため、14年11月から約1年半かけて行われてきた。

 左右の堤はコンクリート擁壁の上に石積みする構造にして崩落を防止するほか、参拝者による踏み固めでさくらの根を傷つけないよう、参道下に基盤材を埋設。地下の土層を保護するために参道路面を南側に向かってかさ上げした。また248本あった桜は全て植え替えられ、177本になった。

 事業費は約7億1400万円で、国が2分の1、残りの2分の1を県、市、八幡宮が負担する。

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