鎌倉版 掲載号:2016年5月27日号 エリアトップへ

鎌倉産原料から香油製造 女性セラピストが開発

経済

掲載号:2016年5月27日号

  • LINE
  • hatena
商品を手にする宮地さん
商品を手にする宮地さん

 市内在住のアロマセラピストがこのほど、鎌倉の樹木から精製した香油の販売を始めた。材料は炭作りを行う地元企業や、里山の保護に取り組むボランティア団体の協力を得て調達。昨年度の鎌倉市商工業元気アップ事業の認定も受け「香りの地産地消」に挑んでいる。

 「鎌倉の香油 森林」を製造するのは、市内岡本在住の宮地一美さん(54)。宮地さんがアロマと出会ったのは30代の初め。「育児や家事で悩んだ時、自分だけの時間を取り戻してくれたのがアロマでした」と振り返る。30代後半で資格を取得し、現在はサロンの運営や教室も主宰している。

 転機は10年ほど前。市内の高齢者施設から依頼を受けて、入居者のケアを行うようになったことという。「お年寄りにアロママッサージなどを行うと『昔遊んだ野山のにおいだ』と言って、幼い頃の思い出を語ってくれるようになりました。その時、香りは人の記憶に結び付いてそれを呼び起こすものだと、改めて気付かされました」。

 ただ、ケアに使う香油は外国製のものがほとんど。「地域に根差した、鎌倉ならではの香りが作りたい」と考えた宮地さんがその夢を友人らに打ち明けると、次第に賛同者が集まった。

 知人の紹介で主な材料は、長谷に本拠を置き、市内の森で伐採した樹木や竹で炭作りをしている(株)ベルウッドから提供を受けることが決定。里山の保護活動に取り組むボランティア団体からも間伐材の杉やヒノキを譲り受けた。さらに昨年、優れた事業計画を市が支援する「鎌倉市商工業元気アップ事業」に応募したところ、ステップアップ部門で認定を受け、これを機に香油づくりが本格的にスタートした。

 当初、精製は外部委託を考えていたが、メーカーとの交渉がなかなか進まず、ついに蒸留器を購入し、自宅での製造を開始。アロマオイルとスプレーが完成し、名称やパッケージデザインなども決定、3月末から販売を始めた。

 現在、鎌倉すざく(長谷)などで取り扱い中。宮地さんは「多くの人とのつながりで、鎌倉生まれの香油が完成しました。アロマの可能性について知ってもらうとともに、鎌倉の自然についても考えるきっかけになれば」と話している。詳細は宮地さん【携帯電話】090・2156・3987、【メール】rose.coeur@hotmail.co.jpへ。
 

鎌倉版のトップニュース最新6

「鎌倉彫製作70年の集大成に」

「鎌倉彫製作70年の集大成に」 文化

小園博さん初の作品集が完成

8月16日号

「鎌倉を古典研究の拠点に」

「鎌倉を古典研究の拠点に」 文化

市が「仙覚文庫」設立へ

8月9日号

「灯かり」で彩る長谷の夜

「灯かり」で彩る長谷の夜 文化

19日からライトアップ

8月9日号

「迷わず山歩き楽しんで」

「迷わず山歩き楽しんで」 文化

市民団体が案内板設置

8月2日号

3件が国登録文化財へ

3件が国登録文化財へ 文化

文化審議会が国に答申

8月2日号

長谷寺でラグビー観戦

長谷寺でラグビー観戦 スポーツ

元日本代表らのトークも

7月26日号

待望のギャラリー開設

福祉作業所道工房

待望のギャラリー開設 文化

若宮大路沿いビル1階に

7月26日号

あっとほーむデスク

  • 8月9日0:00更新

  • 8月2日0:00更新

  • 7月26日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

鎌倉の絵本作家が集合

鎌倉の絵本作家が集合

児童ホームで朗読など

8月21日~8月21日

鎌倉版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年8月16日号

お問い合わせ

外部リンク