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大船「カルヴァ」田中二朗さん 国際製菓コンクールで優勝 師・川村さんとのコンビで

社会

掲載号:2016年11月11日号

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「インストゥルメントオブアート」をテーマにした作品
「インストゥルメントオブアート」をテーマにした作品

 市内大船の洋菓子店「パティスリーカルヴァ」オーナーシェフの田中二朗さん(37)がこのほど、アメリカ・アトランタで開催された製菓技術者の国際コンクールで優勝した。これまでも数々のコンクールで好成績をおさめている田中さんだが、今回は師とも言える先輩シェフとのコンビでの栄冠。「これからも大船から世界に通じる菓子を発信していきたい」と話す。

 田中さんが出場したのは、2011年からアメリカで開催されている製菓技術者の国際コンクール「ペストリーライブ2016ショーピース・チャンピオンシップ」チョコレート細工ピエスモンテ部門。

 今年は8月22日にアトランタを会場に行われ、同部門には米国内のほかフランス、日本などから5チームが出場した。

 今回のコンテストは2人1組となり、規定の7時間以内に一つの作品を仕上げるもの。シビアな条件だが、田中さんは「正直自信はあった」と振り返る。

 それはコンビを組んだ川村英樹さんの存在があってこそ。吉祥寺の名店「アテスウェイ」シェフで数々の世界大会での優勝を誇る川村さんは、田中さんにとって高校卒業後に入社した東京プリンスホテル時代の先輩であり、アテスウェイの立ち上げから6年間苦楽をともにした「師」とも呼べる人物だ。

 2人にコンクール出場のオファーがあったのは1年前。今年春ごろから、作戦を練り上げてきたという。

 本番ではテーマである「インストゥルメントオブアート(芸術の道具)」に合わせ、楽器をモチーフとした繊細かつ優雅な作品を作り上げ、デザインやオリジナリティ、技法など全ての審査項目で他チームを大きく引き離して栄冠をつかんだ。

 「チョコレートの保温装置が壊れたりと、ハプニングの連続。それでもお互いの呼吸は分かっていたから、その場その場で適切に対応することができた」と振り返る田中さん。結果以上に師とともにコンテストに出場し、成長した姿を見せられたことを喜ぶ。

「一途に道極める」

 田中さんは市内大船で、洋菓子店を営む両親のもと生まれ育った。東京プリンスホテルや川村さんの下での修業を経て渡仏。本場で腕を磨いた後、2009年に故郷・大船で「カルヴァ」を開店すると、同店を瞬く間に人気店へと成長させ、同時に数々のコンテストで結果を残してきた。

 それでもその視線は、常に前を向く。来春には北鎌倉にチョコレート専門店のオープンを予定しているほか、フランスで開催される世界最大級のコンテストへの挑戦も決めている。

 最近では田中さんの背中を追って、全国各地から若き職人たちが同店の門を叩く。そんな弟子たちに田中さんが伝えるのは「やり抜くことの大切さ」という。「自分に特別な才能があったとは思っていない。ただブレずに続けてきたから、結果が出せた。『大船から世界に通用する店を作る』という夢をこれからも追いかけていきたい」と話している。

コンテスト出場中の田中さん(左端)
コンテスト出場中の田中さん(左端)

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