中央と腰越の市立図書館2館で9月から11月までの3カ月間、開館時間と休館日の変更が試験的に行われている。中高生を中心に多かった「夜間も利用したい」という声に応えるとともに、業務の効率化を目指した取り組み。市は利用者アンケートを行い、現在策定中の「第3次鎌倉市図書館サービス計画」に反映させたい考えだ。
期間中、中央図書館では開館時間を1時間延長して午後6時(木・金曜は従来通り7時)までとするほか、腰越図書館は通常より30分遅い午前9時30分に開館する一方、1時間遅い午後6時まで利用可能となる(木・金曜は従来通り7時まで)。
また通常月1回(最終月曜日)のみとなっている休館日を、両館とも毎週月曜としている(月曜が祝日の場合は開館。9月24日(月)は腰越図書館がある腰越行政センター全館が設備点検で休館するため図書館も休館)。
次期サービス計画に反映
市は現在、2019年度から4カ年におよぶ「第3次鎌倉市図書館サービス計画」の策定を進めている。
特に「開館時間の延長」については「以前から中高生や子育て中の母親を中心に『もっと遅い時間まで利用したい』という声が多かった」(青木達哉中央図書館長)ほか、中央図書館長の諮問機関である鎌倉市図書館協議会からの答申(16年11月)にも盛り込まれるなど、利用者サービス改善のための重要な施策と位置づけられてきた。
そこで市は昨年4月までに、市立図書館5館の入口に来館者数をカウントするセンサーを設置。午後5時以降の来館者が最も多かった中央図書館は、最も少なかった腰越より3倍近い利用者があることが判明したことなどから、今回の試行では中央の開館時間を伸ばす一方で、腰越の開館時間を中央より短くし、両館の閉館日を増やした。
こうした取り組みは、少子高齢化や人口減少により厳しい財政状況が続き、図書館関連予算も減少傾向のなか、職員の負担軽減や経費削減といった狙いもあるという。
市は「期間中に利用者アンケートを行い、結果を第3次計画の策定に生かしたい」としている。
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