宮城県七ヶ浜町のミュージカルチームが2019年3月、鎌倉芸術館で東日本大震災を題材にした公演を行う。名前が似ていることをきっかけに、復興支援を続けてきた市内七里ガ浜の住民有志が企画したもの。現在、ふるさと納税の返礼品としてチケットを入手することも可能で「公演の成功と復興支援のためにぜひ応援してほしい」と呼びかけている。
公演を行うのは、同町のミュージカルチーム「NaNa5931」。上演する「ゴーヘ(Go Ahead)」は、船を前に進めるときに使う七ヶ浜の漁師言葉で、震災の悲しみを乗り越え、子どもたちの未来を創る物語を35人が演じる。
「七七」の縁
鎌倉市と七ヶ浜町との縁は震災後、名前が似ていることから市内七里ガ浜の住民有志らが「七七支援隊」を結成したことに始まる。11年6月以降37回、延べ約1200人に及ぶ参加者が同町を訪れ、がれきの撤去や清掃などを行うとともに、お茶会や餅つきなどの交流も行ってきた。4年前には、鎌倉市と七ヶ浜町はパートナーシティとして防災時などの相互応援協定を締結した。
今回の公演は、七七支援隊の隊長で、復興支援や風化防止を目的に活動している「3・11ALL鎌倉実行委員会」の委員長を務める中里成光さんが中心となって企画したもの。中里さんは「鎌倉への感謝と防災を伝えに来てくれます。ぜひ応援して下さい」と話す。
公演は来年3月9日(土)、午後3時30分から防災十ヶ条紙芝居、松尾崇市長と寺澤薫七ヶ浜町長らによる防災座談会の後、5時から行われる。チケットは大人1千円。芸術館窓口で購入できるほか、ふるさと納税の場合はウェブサイト「ふるさとチョイス」で検索(12月31日(月)まで)。
問い合わせは中里さん 【携帯電話】090・3407・8699へ。
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