文化庁文化審議会は11月15日、文部科学相に新たな国の登録有形文化財(建造物)として鎌倉市扇ガ谷にある「田中・大野邸主屋」を登録するよう答申した。
「田中・大野邸主屋」は、1932(昭和7)年に扇ガ谷の谷筋奥の敷地に建てられた住宅。
建物の外壁は、白い下見板張で上下窓が並べられ、赤みがかった屋根には、フランス瓦が使われている。16坪ある広い居間を中心としたH字型の洋風建築の建物が特徴で、東側には書斎や寝室、西側には応接間や食堂、水回りが配置されている。戦前の鎌倉市の閑静な住環境を伝える「瀟洒な住宅」とされており、登録基準の1号該当(国土の歴史的景観に寄与しているもの)として答申された。
正式に決定すれば、7月に答申された2カ所3件に続き、同所が市内で30件目の登録有形文化財となる。
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