鎌倉版 掲載号:2020年1月24日号 エリアトップへ

ロードプライシング 実現へ国に支援要望 今年中の導入は困難に

社会

掲載号:2020年1月24日号

  • LINE
  • hatena

 鎌倉市は1月15日、課金による自動車交通量の抑制策「ロードプライシング」の早期実現に向けて支援を求める要望書を、国土交通省に提出した。法制度や技術面での課題が多いことから、市単独での検討に限界があり、今後は国の支援も得ながら導入を目指したい考え。目標としていた2020年中の実施は難しい状況だが、市は「施策としての必要性は変わっておらず、引き続き検討を進める」とする。

 年間2000万人近い観光客が訪れる鎌倉では、休日を中心に激しい渋滞が発生している。

 昨年、一昨年と実施された調査では、鎌倉地域の平均旅行速度(区間の総延長を走行に要した時間で割った平均速度)は、平日でも県平均の6割程度、休日は5割程度となっているほか、アジサイが見ごろを迎えるピーク期には4割程度にまで落ち込んでいることが分かった(左表)。

 こうした状況は公共交通の利便性低下や緊急車両の通行困難などとして、市民生活に影響を及ぼしてきた。

「市単独の検討困難」

 そこで市は12年5月、鎌倉地域の交通施策について話し合う鎌倉市交通計画検討委員会を設置。15年3月に同委員会が発表した「中間とりまとめ」では、ロードプライシングが重要施策に位置付けられ、「東京五輪等の開催を1つの契機と捉え2020年を目標」に実施を目指すことが明記された。

 16年1月には同委員会のなかにロードプライシング実現に向けた課題を話し合う特別委員会を設け、法制度や技術面での検討が進められてきた。また、17年9月には鎌倉が国土交通省から「観光交通イノベーション地域」に選定され、AIカメラなど最新の技術を活用した、自動車の通行データ収集なども実施された。

 ただ、実現にあたっては料金による行動変化の想定や、料金収受システムの設定による制度や採算性の確認が必要となることから、1月8日に開催された同特別委では「これ以上市単独での検討は困難」との意見が出たという。そこで「より一層の国からの支援」を求めるため、今回の要望書の提出となった。

 ロードプライシング実施時期について市は「目安としていた今年中は難しいが、施策の必要性は変わっておらず引き続き検討する」としている。

鎌倉版のトップニュース最新6

旧近代美術館が国重文に

旧近代美術館が国重文に 文化

「モダニズム建築の出発点」

10月23日号

五頭龍の力で詐欺退散

鎌倉警察署・防犯協会

五頭龍の力で詐欺退散 社会

被害ゼロ願い、御朱印製作

10月23日号

5千円電子クーポン配布へ

5千円電子クーポン配布へ 経済

12月15日から利用可能

10月16日号

「困窮者世帯に食料を」

ふらっとカフェ鎌倉

「困窮者世帯に食料を」 社会

「パントリー」実施へ資金募る

10月16日号

免許返納者に助成券交付へ

免許返納者に助成券交付へ 社会

事故防止と外出機会増狙う

10月9日号

空撮映像、観光に活用へ

空撮映像、観光に活用へ 社会

ドローン協会が県と連携

10月9日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月23日0:00更新

  • 10月9日0:00更新

  • 10月2日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年10月23日号

お問い合わせ

外部リンク