中学時代にあと一歩のところで全国大会出場を逃した手広在住・今井亜由奈さん(桐蔭学園)=写真=が、高校最後の夏に福井県でのインターハイの舞台に立った。目標の入賞(8位以内)はならず、試合を終え「悔しい」と語った今井さんだが、競技の楽しさを実感する大会にもなった。
7月30日の女子走幅跳・予選。「体は動いていた」という今井さんは、1回目は力みが出て4m90の失敗ジャンプ。そして迎えた2回目。追い風も味方にスピードにのった助走で5m64と自己ベスト(5m84)に迫る記録をマークした。予選突破がかかった最終3回目は5m16と記録を伸ばせず、上位12人による決勝には進めなかった。「踏切の調整がうまくいかなかった。自分の調整能力の低さを痛感した」とうつむいた。
5分間のビデオレター
涙ながらにこんな言葉も突いて出た。「本当に申し訳ない」
脳裏には、応援してくれた顧問や高校陸上部のチームメイト、家族など。さらに、陸上を始めた手広中学校の恩師や同級生、現役部員たちからは、今井さんを激励する5分ほどのビデオレターを大会前に受け取っていた。「みんな応援してくれてありがたかった」
ほろ苦い結果となったものの、全国に出場したからこそ芽生えた思いもある。「こんなすばらしい場所に立て、いい仲間にも出会え、陸上は楽しい。続けたいと思っている」。大舞台が今井さんの背中をそっと押した。
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