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歴史文化交流館 古墳〜鎌倉時代の遺跡展 2年分の発掘調査を紹介

教育

掲載号:2021年8月13日号

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 鎌倉市内で2019年・20年度に行われた遺跡調査の結果を展示する『発掘調査速報展』が現在、鎌倉歴史文化交流館(扇ガ谷)で開催中。当時の町の様子や道路、習慣などがうかがい知れる資料が展示されている。鎌倉市文化財課・同館主催。9月8日(水)まで。

 同展では感染症拡大のため中止となった昨年度分と合わせて、2年間に行われた調査のうち5カ所の結果を、実際に出土した資料や調査写真、パネルなどで紹介。

 調査地点は【1】今小路西遺跡(御成町187番3地点)、【2】今小路西遺跡(由比ガ浜一丁目165番11、165番12地点)、【3】武蔵大路周辺遺跡(扇ガ谷三丁目451番の一部)、【4】若宮大路周辺遺跡群(小町一丁目342番2、5)、【5】長谷小路周辺遺跡(由比ガ浜三丁目199番37、42地点)の5カ所。今回の調査地から、鎌倉時代のほか、古墳時代から平安時代の遺跡が発掘された。

 鎌倉時代の遺跡では、人頭大の泥岩が敷かれた当時の道路が見つかり、今の市道とほぼ同じ方向性であることが分かり、当時の道筋が現在まで継承されていることが確認された。他の場所では細かく切断した鹿の骨、複数の切込みの入ったクジラの骨が見つかり、動物の骨を加工する作業を行っていた可能性があるという。

 古墳〜平安時代の遺跡からは、土器や陶器、貝殻などの自然遺物、約500点が出土。中には甲斐国(現在の山梨・長野県)で生産された土師器(土器の一種)も出土した。同じ地層から子どもの墓も発見。人骨は6歳程度の小児人骨で、頭を西にして、仰向けに横たわり、顔は北を向いていた。発見された状況から、丁寧に埋葬されたのではという。

 今回の展示は速報展なので、出土品の調査や保存するための加工などが行われる前に展示している。そのため、漆器類は乾燥し、ひび割れを防ぐため、水に浸けた状態で展示。黒地に鮮やかな朱で描かれたデザインがはっきり確認できる。

 同館は「今回の調査で鎌倉御家人・安達氏の武家屋敷に隣接する場所を発掘したが、庶民が暮らした空間だったと想定される。武士と庶民が混在した都市生活の実態が明らかになりつつある。ほかにも砥石やすずりの原石、加工痕のある動物骨などが同じ場所で発見され、何かの工房と思わせる遺物も出土」とする。

 速報展は、鎌倉市遺跡調査研究発表会内で13年から行われていたが、感染症拡大などのため、今年は単独で開催。展示は午前10時から午後4時。一般300円。日曜・祝日休館。(問)同館【電話】0467・73・8501
 

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