NPO法人湘南鎌倉後見センターやすらぎ
市民ボランティア募集 10月30日、11月2日に講座開設
コロナ禍で国際交流の機会が減る中、鎌倉学園中学校の3年生が10月30日、同年代のフィリピンの若者たちとオンラインで交流した。生徒らは授業で養った英語力でコミュニケーションをとり、フィリピンの社会問題を目の当たりにした。
鎌倉学園は毎年、中学3年生から高校2年生を対象にオーストラリアやベトナム、欧州、北米を訪れる海外交流プログラムが、新型コロナの影響により昨年から実施できず。その代替として、英語を使って会話する機会を作ろうと今回の特別授業が初めて企画された。
1回目の30日は、中学3年生の半数の86人が参加。オンラインによる国際交流授業に取り組む(株)ウィズ・ザ・ワールド(兵庫県)のサービスを介し、生徒たちは学校や自宅からパソコンを通じてフィリピンの子どもたちと交流した。英語での会話に苦戦しつつも、木嶋浩平さんは「アニメの『進撃の巨人』などを知っていて、楽しく話せた」と笑顔を見せた。
貧困地域でも「幸せそう」
授業では、フィリピンの貧困地域の様子を、現地の若者がライブ映像で紹介した。
ごみの焼却システムが機能せず、居住エリアに廃棄物が山積する「ごみ山」に生徒は驚く。それでも、希望を持って暮らす人々の姿を目にした高橋侑士さんは「ハッピー」と口にし「環境が整っていなくても、人が交流しにぎやか。幸せそうに見えた」と心の豊かさについて思いを巡らせた。薗口希海さんも「ごみのポイ捨ては絶対にしない」と改めて誓った。
同校の英語教諭・飯塚直輝さん(34)は、「英語力向上と、自分を見つめ直すきっかけになれば」と語った。11月6日にも同様の交流を行う。
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