鎌倉市の計画で市役所移転先となる深沢地区の深沢学習センターで12月3日、「もっと知りたい!鎌倉・深沢のみらい」と題した住民主催の集会が初めて開かれた。集会には、市役所移転や深沢のまちづくりを担当する市役所職員も出席し、現状や今後のスケジュールなどについて説明。参加した地元住民からは率直な疑問があがった。
鎌倉市役所の本庁舎移転を巡り、市が2028年度の供用開始を目指す深沢。今回の集会はそのお膝元に居住し、モノレール「湘南深沢駅」近くでコピーライター事務所を構える木村吉貴さん(45)が企画した。その意図について木村さんは、「移転地区に住んでいるので市の説明会に参加もしたが、わからないことが多い」と言い、「市の職員と対話することで、住民に計画内容を把握してもらえれば」。
初開催の集会には、周辺住民ら17人が参加。市からは市役所移転を担う市街地整備課、新庁舎を中心に街づくりを進める深沢地域整備課の職員が出席し、計画について言及した。
市職員は、2020年に公開した深沢の土地利用計画案に沿って説明。市役所本庁舎のほか、商業施設や公園、都市型住宅など31ヘクタールに及ぶ計画図を示した。
「移転は決定?」
説明後には、住民と市職員が対話。参加者からの「市役所移転は決まっている?」との質問に市側は、市議会12月定例会に提出中の市役所の位置変更に伴う「位置条例改正案」の採決結果が重要とした。また、「高齢者が市役所に行きやすいようバス路線の再編を」といった要望や、「災害時は大丈夫?」などの質問があがった。
集会に参加した50代女性は「いつ、どんなものができるのか早く知りたい」、40代男性は「エリアマネジメントをどうしていくかが気になっている」と話した。
主催した木村さんは、「みなさんの素朴な疑問を少しでも解消できてよかった。今後も市と住民の架け橋になって、このような機会を設けていきたい」と語った。
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