みらいふる鎌倉(鎌倉市老人クラブ連合会)の会長に就任した 森田 和夫さん 笛田在住 84歳
歩調を合わせて
○…市内60歳以上が加入する「みらいふる鎌倉」(鎌倉市老人クラブ連合会)の会長に、4月下旬に就任した。任期は2年。今年は創立60年に伴い、恒例のバス旅行や教養講座、グラウンドゴルフ大会に加え、11月には記念イベントを予定。60周年イヤーといえ、性格からか気負う様子はない。「みなさんが生活を楽しめるように」。考え方は至ってシンプルだ。
○…約2400人で組織するみらいふるは、各地区のおよそ50の老人クラブから成る。活動内容はさまざまで、アート、スポーツ、ゲーム、公園に集まって語らうなど何でもOK。自身は、笛田が拠点の「琵琶苑シニアクラブ プラチナアルファ」に在籍。メンバー75人の同団体では週2回の卓球のほか、絵や彫刻の作品づくり、花見を通して交流する。「サラリーマン時代は趣味のない生活を送ってきた。卓球も始めた時は下手だったけれど、上手になるんだよね」と表情が緩む。
○…東京に生まれたが、太平洋戦争の激化により甲府、金沢へ疎開。最終的には父の実家・石川県七尾市で終戦を迎え、高校まで過ごした。大学卒業後はコンピューター関連の会社に従事。欧米やアジアなど海外でも働き、調和の重要性を感じるようになった。また、今では学校で当たり前となった情報通信によるICT教育だが、30年前にはその礎となる分厚いコンピューターを学校へ導入していく役目を担った。
○…47年前に越してきた鎌倉で、定年後は老人クラブを通して「趣味のない生活」に色が加わった。市内の老人クラブ加入率が4%弱に留まる現状に、「同年代の人たちが、共通の話題や活動で楽しめる場を提供していきたい」。新たなクラブ発足、新規入会を促していきたい考えだ。
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