鎌倉市が4月1日から、リチウムイオン電池などの小型充電式電池の収集を開始した。危険・有害ごみとして月1回、クリーンステーションで収集する。
新たに対象になったのは、リチウムイオン電池やニカド電池、モバイルバッテリー、ハンディファン(小型携帯扇風機)、加熱式たばこ本体、スマートフォンなど13品目。小型充電式電池は圧力等によって発火の恐れがあり、これまで市では収集や資源化ができず、不要なものは各自で販売店などの回収ボックスや、専門業者を利用する必要があった。
業務を委託している事業者が資源化に対応できるようになったことから市では、市民の利便性向上や安全な収集のため収集対象に加えた。
排出方法は、電池が切れるまで使用し、端子部分(マイナス極とプラス極)にセロハンテープなどを貼って絶縁したうえで、透明または半透明の袋にまとめて危険・有害ごみの日に地域のクリーンステーションに出す。製品内の電池は外すのが原則だが、取り外せないいものはそのまま出すことができる。
なお、対象の電池であっても膨張しているものは対象外。自動車用バッテリーなど大型のものも回収できないため、これらの処分は販売店や専門業者に依頼する。
過去に発火事故も
利便性の高い小型充電式電池は、近年急速に普及が進む一方、正しく廃棄されないことで発火事故も多くなっている。
鎌倉市でも、2021年に包装容器プラスチックのごみにリチウムイオン電池が混入し、再生処理事業者の施設で発火する事故があった。また、今年も4月上旬には収集中のパッカー車の荷台から煙が発生し、消防職員による確認でリチウムイオン電池の混入が見つかったという。
市では「ごみを圧縮しながら運ぶパッカー車は特に発火のリスクが高い」とし、「収集車が火災で使用できなくなれば、市民サービスの低下にもつながります。分別をしっかりと行って、ごみを出していただけたら」と話す。
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