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公開日:2026.03.13

建長汁(けんちん汁)
文化庁の100年フードに
「鎌倉の誇るべき財産」

  • 上/認定証を持つ中村会長(右)と三ツ井氏、下/建長汁(ともに市観光協会提供)

    上/認定証を持つ中村会長(右)と三ツ井氏、下/建長汁(ともに市観光協会提供)

 建長寺(鎌倉市山ノ内)を発祥とする、700年以上にわたり受け継がれてきた「建長汁(けんちん汁)」が、2025年度の文化庁100年フード「伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜」に認定された。2月27日に都内で行われた授賞式では、全国からの応募46件のうち特に評価が高かった3件に贈られる「有識者特別賞」もあわせて受賞した。

 「100年フード」は、地域の多様な食文化を継承・振興するため、文化庁が世代を超えて受け継がれてきた味を認定する制度。今回の申請は、地元住民からの推薦を受けた鎌倉市観光協会(中村悟会長)が、建長寺と相談の上、地域を代表して行った。

 授賞式には、中村会長と同寺の三ツ井宗司氏が出席。今回の認定を受け、建長寺は「私どもが受け継いできた建長汁を、鎌倉を代表する100年フードのひとつに認定いただきました。今後とも、その由来を含めて継承していきたい」とコメントを寄せた。

「もったいない」を伝える一杯

 建長汁は、鎌倉時代に建長寺を開山した蘭渓道隆(大覚禅師)が伝えたとされる精進料理。野菜を油で炒めてから煮込む調理法や、豆腐を手で崩して入れる作法、肉や魚を使用せず、本来捨ててしまう皮や根も使うことから、「命を無駄なく生かす(もったいない)」という教えが凝縮されている。

 今回の審査では、その深い歴史的ルーツと、現代においても「日常の味」として地域に根付いている点が、有識者から高い評価を受けた。

 中村会長は、「大変光栄」と喜びを語り、「鎌倉時代より受け継がれてきたこの食文化は、鎌倉の誇るべき財産。今回の受賞を機に、込められた歴史と精神性を広く発信し、今後も建長寺様とともに地域のより一層の活性化につなげたい」と話した。

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