鎌倉 人物風土記
公開日：2025.07.11
一般社団法人鎌倉市歯科医師会の会長に６月29日付けで就任した
檀上 修さん
西鎌倉在住 65歳
創立90年、市民の口腔守る
○...今年で創立90周年を迎える一般社団法人鎌倉市歯科医師会。１２５人の会員が切磋琢磨し、地域に密着した活動を続ける同会の新会長に、６月29日付けで就任した。「市民の口腔内の健康を第一に考え、質の高い歯科医療を提供することが最優先事項」と決意を表明する。会では学校歯科健診、歯周病検診、妊婦歯科健診、幼児歯科健診、障害者歯科健診事業などの活動を行い、歯科疾患の早期発見や、保健指導、口腔機能の育成のための活動に力を注ぐ。
○...「お口の健康は、全身の健康と密接に関わっている」とその重要性を強調。歯周病が糖尿病や心臓病、脳卒中など、さまざまな全身疾患のリスクを高めることが科学的に証明されていることに触れ、「お口の中の健康は、結果として生活の質の向上につながる」と力説する。特に、若い世代から予防に努めてもらいたいと、20歳から70歳まで10年ごとの節目に案内されている歯周病検診では、今年度から20歳と30歳の検診料を無料化。「この機会を逃さず、検診を受けていただきたい」と呼びかける。
○...東京出身。産婦人科医だった父の仕事の都合で、小学５年で鎌倉へ。「家族旅行は無いし、長電話も禁止されていた」と幼少期を振り返るが、「すべて患者さんの『もしも』に備えるためだった」と、心情を察する。歯科医となり、約35年前に西鎌倉に「だんじょう歯科医院」を開業。同じ医療に携わる者として、「使命感と責任の重さを痛感した」と穏やかな笑顔を見せる。
○...28歳で結婚し、娘たちは独立。現在は妻と２人で温泉旅行などを楽しむ。趣味はテニスで、週に１回スクールで心身を解き放つ。スポーツを通し、集中力や体力、精神力を培い、「70歳までは歯科医をがんばるよ」
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