鎌倉 人物風土記
公開日:2026.03.20
鎌倉市点訳赤十字奉仕団で講師を務める
木村 康洋さん
寺分在住 77歳
踏み出せば世界が変わる
○…視覚障害者が情報を得るために重要な「点字」。わずか6点の組み合わせで文字や数字を表現する、小さくとも大切な存在だ。行政の広報や、本などを点字化するボランティア団体「鎌倉市点訳赤十字奉仕団」で設立当初から講師を務める。今年も夜間部「てんとう虫の会」では、5月からの養成講座に向けて参加者を募っている最中だ。「ぜひ参加してもらえたら」と呼びかける。
○…鎌倉生まれ。幼い頃から体が小さく、視力も弱かった。小学4年生になると盲学校への通学を勧められ、横浜の学校へ通うことに。盲学校では文章は全て点字。指先の感覚が鍛えられなければ読むのは困難で「あの時はまだ視力が少し残っていたから、つい点の形を見ちゃってよく怒られた」と苦笑する。
○…指先の感覚をいかしてマッサージや鍼灸の免許を取得し、整形外科の病院に勤務したが、決められた施術を淡々とこなす日々を変えたいと20代前半で鍼治療の「木村治療院」を開院。一人一人の患者と向き合う診療の充実感は、自身を大きく変えた。現在は視力を失ってしまったが、鎌倉市身体障害者福祉協会の会長として行政や議会に障害者福祉に対する意見や要望をあげるほか、床にボールを転がしてポイントを競うフロアバレーボールでは、今もプレーを続け、全国組織の会長も務める。
○…視覚のハンディキャップがあっても積極的に外に出る性格。「そこは両親に感謝ですね」。障害があると「危ないから」と家族や周囲がブレーキをかけることも多い。そんな中、両親は自身の「やりたい」を止めることがなかった。「こもっていたら何もできない」。一歩を踏み出す勇気が世界を変えることを知るからこその言葉は、静かなれど、熱い。
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