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公開日:2026.05.22

鎌倉高校アメフト部 創部51年 悲願の県初優勝 強豪私学を撃破し関東へ

  • 上/法政二高との決勝戦。中央の78番が主将の稲葉さん。下/鎌倉高校アメフト部のメンバー(写真提供=同部後援会)

    上/法政二高との決勝戦。中央の78番が主将の稲葉さん。下/鎌倉高校アメフト部のメンバー(写真提供=同部後援会)

 5月3日まで開催された「2026年度神奈川県高等学校アメリカンフットボール春季大会」で、県立鎌倉高校アメリカンフットボール部「FAKERS」が、並み居る私立の強豪校を破り、創部51年目にして悲願の県初優勝を飾った。2年前の同大会決勝で敗れた雪辱を果たし、5月31日(日)から始まる関東大会への切符を「県王者」として掴み取った。

 毎年県大会には出場するものの、あと一歩で頂点を逃してきた同部。今大会は、初戦の横須賀学院戦を徹底した戦略で35対0で快勝し、最高のスタートを切った。

 山場は2回戦、優勝候補筆頭の慶應義塾戦だった。周囲の「慶應有利」の固定観念を「勝ってやろう」という強い意志ではねのけた。鎌倉高校のグラウンドで行われたこの試合は、応援席を埋め尽くした保護者やOB、在校生の大声援を背に7対0で勝利。大金星に会場は歓喜に沸いた。

 続く準決勝は、「互角の力を持つ」市内の宿敵・鎌倉学園を21対3で下し、挑戦者として相手の戦術を読み切った対策が光った。

 法政二高との決勝戦は、7対7のまま譲らず、試合はタイブレーク方式の延長戦へ。極限の緊張感の中、3年の稲葉隆太朗主将は「勝ちたい気持ちが大きい方が勝つ。歴史を変えるぞ!」とチームを鼓舞。執念で6点をもぎ取り、13対10で勝利した。

 優勝が決まった瞬間、選手たちの目からは涙があふれた。「ほっとした。みんなで泣いた」と稲葉主将は振り返る。閉会式後に撮影した記念写真には、カメラのフレームに収まりきらないほどの応援団の笑顔とうれし涙があった。

積み重ねが勝利に

 勝利の背景には、チームを支える強固な絆と肉体改造がある。「怪我の多いスポーツ」だからこそ、週5日の練習に加え、食事トレーニングを実践。稲葉主将自身、入学時の90kgから110kgへとビルドアップした。毎朝早くから2リットルのタッパーに弁当を詰め、おにぎりを何個も持たせてくれた母親への感謝は尽きない。「関東で優勝する姿を見せたい」と闘志を燃やす。

 顧問の押山勇使教諭は「コーチから課せられたミッションに加え、自分たちで課題を解決できるひたむきさがある。選手、マネージャー、大人たちが一丸となったからこその安定感だった」と称える。

 また、同部で11年間ヘッドコーチを務める良田直優さんは、「多くの部員と歩んだ日々の積み重ねが間違いではなかったと確信した。改めて誇らしいチームと思う」とコメントする。

 初の「神奈川チャンピオン」として挑む関東の同部初戦は6月7日(日)。「県予選で戦った仲間の思いも背負い、彼ららしくアメフトを楽しんでほしい」と良田コーチ。目指すは関東優勝だ。

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