松林小学校(柴山比都美校長)で9月上旬にインフルエンザが発生し、1クラスが学級閉鎖となった。県健康危機管理課によると、県内でインフルエンザによる学級閉鎖の措置がとられたのは今季初で、茅ヶ崎市内の昨シーズンと比べても2週間ほど早かった。
学級閉鎖があったのは1年生のクラス。9月7日にクラスの生徒33人のうち14人が発熱と咳の症状で欠席・早退した。
この事態に感染症の可能性を疑った学校側が校医に連絡し、学級閉鎖の措置をとった。欠席・早退者の保護者には手紙やメールで医療機関にかかるよう促し、他生徒の保護者にも症状が見られた場合の早急な受診を呼びかけた。翌日、8人の生徒が「A型インフルエンザ」と判明し、これを受けて同校は8日から12日までを学級閉鎖期間とした。
全国的にはすでに報告も
県の健康危機管理課によれば、インフルエンザによる今シーズンの学級閉鎖は同校が県内初で、他に発生の報告はないという(9月14日現在)。
昨シーズンと比較しても県内初の発生が9月16日、茅ヶ崎市は9月22日と今回が2週間ほど早いが、全国的にはすでに数件の報告がある。
同課も「例年、9月中に何件かの報告がある。極端に早いものではないので過剰に反応すべきではない」との見解を示している。
感染症の専門である国立感染症研究所でも「毎年11月下旬から12月上旬頃に発生し、1月から3月にピークになる」とのパターンデータが掲出されているが、一方で「インフルエンザの流行と程度は年によって異なり、夏季の発生もある」としている。
日頃からの予防が大切
松林小生徒が診断された「A型インフルエンザ」は型としては一般的なもの。3日ほどの潜伏期間後に高熱、関節痛などの症状が現れ、咳、鼻汁などが続くのが特徴だ。高齢者や慢性的に疾患を持つ人には2次的な細菌感染の恐れもある。
茅ヶ崎市は流行のピークに合わせ、毎年10月1日から12月31日に65歳以上を対象に予防接種を実施している。
担当課の茅ヶ崎市保健福祉課は「インフルエンザには予防接種が有効と言われています。ただこの時期の実施予定はありませんので日頃からの予防として手洗い、うがい、マスクの着用を励行してほしい」と話している。
予防接種(65歳以上対象)の詳細・問い合わせは市保健福祉課【電話】0467・82・1111へ。
|
<PR>
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|