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茅ヶ崎・寒川 社会

公開日:2021.10.22

ビューティークリエイター TAKAKOさん(茅ヶ崎在住)
運命を引き寄せるのは自分次第

  • 【1】TAKAKOさんの作品(shu uemura/写真家・下村一喜)

  • 【2】活動30周年の記念に発行されたビューティーBOOK

  • 【3】スーザン・ロックフェラーさんが帯を書いた、女性に贈るバイブル

 常に新陳代謝を繰り返し、流行の最先端をいく美容業界で30年以上第一線で活躍する、ビューティークリエイターのTAKAKOさん。寝る間も惜しんで仕事に没頭した時代や茅ヶ崎での過ごし方、サザンオールスターズ・桑田佳祐さんとの秘話などを紹介する。





 名古屋出身のTAKAKOさん。同年代よりも年上と遊ぶことの多かった大人びた少女だった。





 自他ともに「行動力と度胸があった」と言い、東京で話題のクラブに通ったり、名古屋のテレビ局に「顔パスで入館できるようになった」という逸話を持つ。「大人っぽく見えるようにメイクも研究していた。今の時代では考えられないですよね」と可笑しそうに振り返る。





18歳で単身渡英世界中が庭だった





 運命が動いたのは16歳の時。「本物を見た方がいい」と両親の勧めで、ヨーロッパ一周の旅へ一人で参加したこと。ロンドンが持つ美的センスやファッションに「魂が呼び覚まされた」と、高校卒業後、ヘア&メイクを学ぶため単身渡英した。





 卒業後はロンドンに残り、作品の売り込みを開始。インターネットの無い時代のため、雑誌社などに「片っ端から電話をかけまくった」と言い、チャンスを掴むためにがむしゃらに行動した。





 色彩感覚に優れていたTAKAKOさんのメイクは、「直すところがない」と美容業界の巨匠や編集者、写真家などの目に留まり、仕事が舞い込むように。そして、更なるクリエイトを目指し、20歳でニューヨークへ。磨き抜かれた感性を武器に、仕事に邁進した結果、ハリウッドスターやセレブリティたちから指名されるメイクアップアーティストになった。





 まだ日本中が厚塗りメイクの時代、帰国したTAKAKOさんの作り出すNYスタイルの透明感あふれるツヤ肌は、「ツヤ肌革命・愛されメイク」という言葉を生み出し、大注目の存在に。矢沢永吉さんや桑田佳祐さん、松任谷由実さん、宇多田ヒカルさんらをはじめ、多くの著名人からラブコールがあった。





茅ヶ崎の海に癒されパワーもらった





 「海もそこに暮らす人も大好き」という茅ヶ崎に引っ越してきたのは40代の時。「海とサザンオールスターズが好きだったからかも」と茶目っ気たっぷりに話す。





 小学生の頃からサザンが好きで、当時、新幹線で乗り合わせた事があったという。コーラを差し入れ、音声の録音をお願いしたところ、桑田さんは満面の笑みで「コーラありがとう」とレコーダーに向かって話してくれたという。





 そして、十数年後、コカ・コーラのCMソングになった「波乗りジョニー」のPVでTAKAKOさんが桑田さんのヘア&メイクを担当。エピソードを話した際、桑田さんは「思い出に色をつけていったら思い出した」と微笑んだそう。「一つのことを突き詰め結果、"運命"として"再会"が引き寄せられた瞬間だった」





 「人生色々あった時には茅ヶ崎の海にパワーをもらっている」と言い、感謝の気持ちを込めてビーチクリーンを欠かさない。

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