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茅ヶ崎・寒川 経済

公開日:2023.03.10

感謝の心で茅ヶ崎に恩返し
ヤンテック・専務矢野知史(ちかし)さん

  • 事務管理に力を注ぐ

 産業人としての人生は、茅ヶ崎商工会議所青年部(以下YEG)での人生でもある。

 電気・空調工事を主体とする同社には19歳で専門学校を中退して入社しその年に結婚。YEGには24歳で入会した。会員の中では一番年下で「かわいがってもらった」と回想するが、当時は活動への参加もままならなかった。「現場に出ては夜中まで仕事。人もいなかったね」。それでもYEGの仲間から多くを学び、業務に生かしながら会社を成長させてきた。

 30代で神奈川県商工会議所青年部連合会に出向。周囲に慕われる人柄から頭角を現し、茅ヶ崎と県のパイプ役になっていく。茅ヶ崎YEGの会長に就任すると、会員数の拡大に向けて尽力。会員の出席機会が増えるよう多くの会合を開催するなど活性化につなげた。そうした活動に注力できたのは「家族や会社の理解」と、「人間関係も含めてやっぱり茅ヶ崎だったから」と強調する。

 「誠実さ」が信条。2021年度県連会長を務めた際、スローガンを「至誠」とした。「お客様への対応にも通じる」と大事にする言葉だ。3年前には日本大学通信教育部を4年で卒業するなど努力家の一面も。2月に長男の孫が誕生。「妻はメロメロだけど、自分はそうはならない」ととぼけるが、口元が緩む。

 県連会長を務めた関係でYEGの所属を1年延長したが、いよいよ3月に卒業を迎える。「とにかく皆に感謝」とし「これからもノウハウ、人脈を生かして地元に恩返ししたい」と笑顔。今後は「仕事以外はゆっくりしたい」とするも「何かに挑戦したい気持ちもあるよ」と意欲は尽きない。

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