茅ヶ崎・寒川 人物風土記
公開日：2025.02.07
「チガエコトーク」の企画、コーディネーターを担当する
鳥羽瀬 孝臣さん
茅ヶ崎市在勤 66歳
｢本気のＳＤＧｓ｣に使命感
○…「本気のＳＤＧｓ（国連による17項目の開発目標）」を掲げて、持続可能な環境と経済について茅ヶ崎で話し合う「チガエコトーク」。その企画とコーディネート役を務める。毎回テーマを変え、講演と意見交換による形式で、地球温暖化だけでなく、生物多様性など内容は多岐にわたる。「ただ学ぶのではなく、仕事などにも生かせるようにするのが狙い」と明かす。
○…福岡県出身。地元の高校を卒業後、東京理科大に進み、土木工学を専攻した。オイルショックを経験し、エネルギーの安定供給の大切さを痛感したことから「日本の基盤を支えたい」と電力会社・Ｊ―ＰＯＷＥＲ（電源開発）に入社した。さまざまな職務を経て、２０１６年からは同社茅ヶ崎研究所でＣＯ２を地中に貯留するＣＣＳという研究に取り組む。「『置かれた場所で咲こう』、そういう企業人生だった」と振り返る。
○…妻、娘２人と愛犬の「５人家族」。千葉に自宅を構えているため普段は単身赴任だが、週末には自身の畑で農作業に励む。「大変だが、収穫が一番の楽しみ。作物は時期によって違うが、今は大根や白菜が取れる」と目を細める。リラックス法は特にないというが、時間があれば非常勤講師を務める大学での講義資料作りに没入する。「これが気分転換かな」
○…「チガエコトーク」は来年度も継続が決定。すでに構想を練っているといい、新たなテーマを取り入れるのはもとより、海外からも講師を招く予定。「勉強になると毎回来てくれる人もいるので期待にこたえないと」と気を引き締める。「知るべき客観的な情報をわかりやすく得られる場」を提供することで、一人一人の行動による、ＳＤＧｓの達成につなげていく考えだ。
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