茅ヶ崎・寒川 文化
公開日:2026.06.26
担ぎ手の心と体 動かす甚句を 茅ヶ崎小6年・秦那美さん
神輿を担ぐ際、担ぎ手の息を合わせるために歌われる「甚句」。秦那美さん(11・茅ヶ崎小6年生)は、若き担い手として注目を集めている。
祭りや神輿が好きな母親に連れられて、住吉神社境内で開催されている下町甚句会に通うようになったのは3、4歳の頃。「最初は友だちに会うのが楽しみだった」が、次第に独特の節回しや歌詞にひかれていった。現在は中海岸の甚句会にも参加し、練習を重ねている。
今では30種類以上の甚句を習得し、各地域の例大祭などで引っ張りだこに。昨年は20以上の神社で甚句を歌ったという。「鶴嶺八幡宮の例大祭で、担いでいる人やタンス(神輿の側面に取り付けられた金属製の環)を叩く人とリズムがぴったり合った感覚があった。後で『(神輿の四隅に付けられた)鈴が一番よく鳴っていたね』と周りの人に言われてうれしかった」と笑顔を見せる。
そんな秦さんがこだわっているのが、昔ながらの言葉で歌うこと。「難しい表現もあるけれど、意味が分かるとより甚句らしく聞こえる」という。今後の課題は「強弱をつける」ことで、担ぎ手の気持ちがより一つになるような、豊かな表現を目指している。
今年の浜降祭では、西浜海岸で行われる祭典に、子ども神輿の代表として参加する大役も担う。そんな姿に秦さんを指導する石黒満さんは「素直で言ったことはすぐできるのが彼女のいいところ。もっと腕を磨いて女性の歌い手を代表する存在になってほしい」と話している。
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