平塚版 掲載号:2018年10月11日号 エリアトップへ

彫金作家として活動する 秋濱 克大さん 袖ヶ浜在住 49歳

掲載号:2018年10月11日号

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羽に込めた幸せへの願い

 ○…「羽」をモチーフにした宝飾品を中心に彫金作家として活動する。「羽は国、時代、性別を超えた幸せの象徴。硬くて重い金属から、柔らかさが出るのが面白い」と語る。大型オブジェから指輪などの小物まで創作は多岐に渡り、伝統的な彫りの技術を使いながらも革新的な作品は、新聞などでも特集が組まれるほど。「持ち主の幸せを願う、そこに意味がある」とひたすらに真摯に向き合う。

 ○…「漆や木工など実力のある作家たちと同じ空間で展示することができ光栄に思う」。明治に造園された三渓園(横浜市中区)で開催される「手仕事に遊ぶ錦秋」に初出展する。古きよき佇まいに合わせ、帯留めや髪飾りなど和のテイストを織り交ぜた新作30点余りを展示。「非日常の空気を楽しんで」と呼び掛ける。

 ○…町田市出身で小学4年で平塚市へ。高校2年の時、親の勧めで通った絵画教室で「木炭でここまで繊細な絵が描けるなんて」と美術に興味を持った。東京芸大の工芸科へ入学し、在学中から仲間とグループ展を開くなど精力的に活動。大学院に進み、その後助手として勤務した。専門学校の講師などしながらも作家活動を続けた。「バブル崩壊で仕事がなく、何でもやった」とテーマパークの壁を手掛けたこともある。「作品で勝負したい」と平塚に工房を設け、5年前に独立した。

 ○…息抜きはサーフィン。「波に合わせ予定が組める幸せ」と海の近くの暮らしを楽しむ。工芸やブロガーなど様々なジャンルでフリーで活躍する若手とも交流を持ち、悩みの相談にも乗る面倒見のいい兄貴分。「逆に僕が刺激を受けている」とにっこり。美大に通う一人娘も、同じ彫金の道を目指して勉強中。「直接口に出した事はないけど、やっぱりうれしいね」と父の顔も覗かせた。

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