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公開日:2025.08.01

平塚市山本眼科医院
絵画リースで福祉支援
近隣施設の作品展示

  • 2階のRihoさんの作品

  • 待合室に飾られるKazukiさんの作品と(左から)Kazukiさん、Kanoさん、関根施設長

 平塚市立野町にある山本眼科医院(山本篤志院長)に7月から、障害福祉サービス事業所・スタジオクーカ(平塚/関根祥平施設長)で、絵画創作活動を行う3人の作品が飾られている。

* * * * *

 この取り組みは、クーカの絵を同院がリースすることで、院内も明るくなり、作家の支援にもつながるというもの。4年ほど前、同院の山本佑子さんが市役所で行われていたクーカの展示即売会に偶然足を運び、「作品と出合い衝撃を受けた」ことがきっかけだ。

 その後、同院内の白い壁にクーカの絵を飾りたい、とアプローチ。クーカではこれまで絵の販売は行ってきたものの、リースをしたことはなかった。関根施設長は電話を受け「市内の方からこのようなお声がけをいただいてうれしかった。地域に根差すことをテーマに活動を行っているので、アートを通じてお互いを知るきっかけになれば」と快諾した。

 作品は3階の待合室に2カ所、2階のオペ室横に1カ所飾られており、年に4回、3カ月ごとに変えられるという。7月から飾られている絵画は、クーカで創作活動を行うKazukiさん、Kanoさん、Rihoさんの作品。3人とも「夏」をテーマに描き上げた自信作だ。

 山本院長は「絵画のおかげで院内が明るくなった。季節ごとに作品が変わるのも楽しみ。これを機会に、福祉の輪がもっと広がってほしい」と話した。

エネルギー放つアートの力

山本眼科にクーカの絵

 山本眼科医院の3階待合室に飾られるKazukiさんの作品は、『海の水族館』と自身で表現するように、多くの海の生き物が描かれている。「自分の作品が飾られて、率直にうれしい気持ちでいっぱい」と話す。視覚障害があるため、指で絵具を広げて模様を描くKanoさんは、友人に色味のアドバイスをもらい、コバルトブルーを基調とした絵に仕上げた。「たくさんの人が自分の絵を見て『かっこいい』と思ってくれたら」と感想を話した。

 2階のオペ室横に飾られるRihoさんの作品は、「花」が題材。絵を始めてまだ2年というが、キャンバスを埋め尽くす花は、見るものを明るい気持ちにする作品。

 山本院長は「絵画を院内に飾ることで、患者さんだけでなく、スタッフの癒しにもなっている。3人の作品は素晴らしくものすごいエネルギーを感じる」と話した。

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