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公開日:2025.09.26
平塚市消防本部
「マイナ保険証携帯を」
実証事業来年3月まで
傷病者を迅速に救急搬送するため、救急隊員が「マイナ保険証」を活用する「マイナ救急」の取り組みが全国一斉に10月1日から始まる。平塚市消防本部は、全国に先駆け2024年5月から実証事業を行っており、「マイナンバーカードを携帯していない人が多いので、外出の際も持ち歩いてほしい」と呼びかける。
マイナ救急は、救急隊員が傷病者のマイナ保険証を専用端末で読み取り、受診歴や処方された薬などの情報を閲覧、病院選定などに活用する。
全国67消防本部660隊が参加した昨年度の先行実証事業では、マイナ救急による情報閲覧件数は1万1398件だった。平塚市は全国で最も早い、昨年5月23日から2カ月間、実証事業を実施。その結果を踏まえ、2025年4月から1年間、再度実証事業が行われている。同本部消防救急課の宇佐美雅史さんによると、「2カ月の実証を経て、傷病者の情報にいきつくまでのシステムが簡略化された。また、情報が精査され、必要な情報を一つの画面で見ることができるようになった」と改善点を話す。
同本部では、8台の救急車にマイナンバーカードから医療情報を読み取って表示するタブレット端末を導入。救急現場では、救急隊が傷病者や家族から病歴や受診歴、使用中の薬などの情報を聞き取っているが、容体によっては会話が難しかったり薬の種類を覚えていなかったりして、正確な情報を把握することが難しいケースも多いという。マイナンバーカードから医療情報を得ることで搬送先の選定が円滑に進められ、救急業務の迅速化につながる。
保有率は8割超
市内のマイナンバーカード保有枚数は25年8月末時点で、20万5911枚、保有率は80・3%だった。厚生労働省のホームぺージによると、全人口の79・2%が保有しており、そのうち86・6%がマイナ保険証に登録している(同7月末時点)。
同課の宇佐美さんは「マイナ保険証を携帯してもらうことは、命を守ることになる。必要な情報を医療機関に提供できるので、的確な医療機関へ搬送可能になる」と話した。
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