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公開日:2025.10.24

平塚市平和慰霊塔
「平和の炎」絶やさず
老朽化で再整備完了

  • 再整備された慰霊塔へ献花を手向ける参加者

 戦争犠牲者の慰霊と平和への願いをあらわす塔として、1965年12月に建立された「平塚市平和慰霊塔」(八幡山公園内)の再整備がこのほど完了した。10月17日には「平塚市戦争犠牲者を追悼し平和を祈念する集い」が行われ、遺族会の会員らが参加し、平和慰霊塔へ献花を手向けた。

 再整備される以前の平和慰霊塔は、高さ約22メートルの井桁積み構造で頂上部には「平和の炎」が設置され、地下の奉安室には、明治以来の戦争犠牲者の霊名簿7冊が納められていた。平和慰霊塔は建立から60年が経過し、老朽化が進んでいたことから、井桁が撤去され、モニュメントの設置や周辺整備が行われていた。

 再整備された平和慰霊塔は、頂上部の「平和の炎」を再利用しモニュメントとしているほか、スロープと階段を設置。また、平和慰霊塔の横には「核兵器廃絶平和都市宣言」や「市内の地区慰霊碑」を紹介したパネルを設置し、戦争の記憶と平和への願いが共有できる場となっている。

 市内の戦没者遺族等の相談支援や慰霊活動を行う平塚市遺族会から300万円の寄付があり、再整備に充てられたという。

 集いには落合克宏平塚市長のほか、市議会議長や副議長らが出席。平塚童謡の会が歌を披露した。落合市長は「戦争を過去とせず、平和の尊さを次世代へ継承することが私たちの使命」と述べた。遺族会の会長は「この機会に戦争の罪悪を再確認してほしい。戦争を知らない世代に平和の尊さを訴え続けることが大切。慰霊塔も再整備されたので、平和の維持に努めたい」と話した。

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