高来神社の節分行事に参加した力士「高麗の国」 平田 譲二さん 大磯町出身 24歳
関取めざし日々精進
○…身長177cm、体重207kg。その姿が神社の境内に現れると待ちわびた参拝者たちから「高麗の国だ」と大きな声が上がる。力士になってから地元大磯町の行事に参加するのは初めてだが、招かれたことを「悪くないですね」とにんまり。しかしサインや手形を求められると「まだその立場ではないので、すみません」と真摯に断る。芝田山部屋所属の幕下56枚目。この日は早朝からの稽古を終えて大磯に駆け付けた。
○…幼稚園から柔道を習っていたため幼い頃から体格が良かった。父が勤めていたガソリンスタンド社長の関係者が相撲協会と関係していた縁で、小学1年生の時に初めて元横綱・大乃国(芝田山親方)に出会った。小学4年生からは長期休みになると部屋に遊びに行くように。先に兄が部屋に入門し、自身は中学卒業後15歳で正式に弟子入り。今年で10年目を迎え、「本当にあっという間でした。辛いこともありましたが、やめようと思ったことはなかった」と振り返る。
○…現在は朝4時50分に起床し5時半から昼まで稽古。片付け、昼寝の後は掃除かちゃんこ当番、夜10時半には消灯という日々を過ごす。「料理は得意なほう」というように、実家でも食事を作り振る舞うとか。生涯戦歴190勝174敗、休場なし。実は昨年の5月場所で足の小指を骨折したが、痛みをこらえ出場し続けた。「親方に相談したら『そのくらいでは休ませない』と。40歳近い先輩も一生懸命やり続けていますしね」と笑いながら話す。もちろんケガには細心の注意を払っている。
○…大磯小学校、大磯中学校卒業。しこ名は父が命名した。「大磯が好きです。静かですもん」と実感たっぷりに一言。120人が星を取り合う厳しい幕下にいるが、目指すはもちろん関取。「一つの土俵で勝つか負けるか。勝てば次の位に行ける」と目を光らせる。故郷の地名を背負い、ひたすら相撲に打ち込む。
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