〜発表の場があるか？　目標を持った子は強い！〜



　どういう点を見て習いごとやお教室を選べばよいのでしょう。一度の見学や体験では難しいのですが、ピアノなどでは発表会、書道や絵画などは展覧会、スポーツは試合や記録会など、子どもたちが自分の能力を発表する場があるということは大きなポイントです。



　人には必ず目標というものが必要で「自分は悪くない、今日は忙しかったから、疲れていたから何もしていないんだ」とつい考えてしまいます。



　うちの教室では、通い始めたばかりの子でも発表会の舞台に立たせます。発表会に力を発揮するために努力することはもちろん大切ですが、実は演奏と同じぐらい大切なのは、発表会のために他の子がどんな曲を練習して、どのように演奏したかを見ることなのです。すると「あんな素敵な曲を自分も弾いてみたい！」と新たな目標ができます。あの人はすごい！と人を認めることを知り、その裏側にあるもの（きっとすごく頑張ったんだろう、毎日練習したんだろう）を感じ取ることができます。



　目標設定が子どもたちを引っ張り上げます。技術を身に付けていく上では欠かせないもので、それを持った子は本当に強いのです。



プロフィール▼大学助手として勤務後、音楽教室を主宰。ピアノ・リトミックを教えて27年。通常の定期的な教室のほか、行政の依頼でも指導。人間教育をも行うリトミックが高く評価されている。著書『大丈夫大丈夫！子どもはぐんぐん伸びていきます』出版。