強い甘さが特徴のハウスみかん「湘南の輝き」の出荷が、大磯町生沢のJA湘南大磯柑橘選果場で6月25日から始まった。横浜や平塚など県内5つの市場へ送られ、9月上旬までに約30トンの出荷量を見込む。
露地ものに比べて3カ月ほど早く収穫できる「湘南の輝き」は、JA湘南が2005年に商標登録したブランドみかん。今シーズンは大磯町と二宮町の生産農家5戸が、約90アールで作付けした。糖度は12度以上。温室内を11月頃から暖房し、潅水管理を行って木に与える水分量を抑えることで実に甘さを蓄えた。さらに5月上旬から収穫までは温室内に白い反射シートを敷いて、満遍なく太陽光を当てることで食味よく仕上げるなど手間暇をかけて栽培されている。高級感のある化粧箱に収められたみかんは、お中元などの贈答用やお盆のお供えにも需要が高いという。
味と品質に自信
初出荷には2戸の生産農家から、約1トンのみかんが運び込まれた。選果場では職員が果実の傷の有無や色づき具合などを一つひとつ丁寧に確認し、サイズ別に箱詰めを行った。父の代からハウスみかんを栽培している土方徹さん(46)は「燃料費なども値上がりしているが出し惜しみせずに温度管理に気を配り、今年も品質の良いみかんに仕上がった。出荷時期の珍しさだけに注目されるのではなく、味が濃く、酸味とのバランスの取れたおいしいみかんと知ってもらいたい」と自信を覗かせた。
価格は化粧箱1・25キロ入り2550円、2・5キロ入り4750円。段ボール5キロ入り8000円。近隣では、平塚市寺田縄にあるJA湘南大型農産物直売所あさつゆ広場(【電話】0463・59・8304)などで販売している。
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