大磯小学校の開校150周年記念音楽祭「磯フェス」(堤智実行委員長)が10月7日(土)、大磯小学校で開催される。吹奏楽の演奏や合唱などの音楽祭のほか、歴史を振り返る展示、かまぼこ板アートなど盛りだくさん。準備に明け暮れる伊藤亜紀副実行委員長は「子どもたちと地域のみなさんに楽しんでもらえればうれしい」と話す。
大磯小学校は1873年に創立。150周年を迎えるにあたり、「子どもたちの思い出に残るものを」と昨年のPTA本部役員がメーンとなり、今年2月に実行委員会を結成した。
花火や校庭にキッチンカーを呼ぶなどのイベント案が上がったが、実行委員の一人の「有志バンドで演奏したい」の声から発展し、校歌の合唱あり、大磯小、大磯中の吹奏楽部の演奏ありの「音楽祭」形式に。子ども会や町内会に加入する人が減少傾向にある中でも、「通学路の見守りをしてくれているのは地域の人。学校、子どもと保護者、そして地域の人がつながる機会にしたい」と長者町、西小磯東、西小磯西の地域住民がお囃子を子どもたちと披露する場面も用意した。
大人たちの合唱も
実行委員の一人で、「有志バンド」の声を挙げた大島健吾さんは、より幅広い年代の人に楽しんでもらえるよう、バンドではなく合唱団に方向転換。30〜70代の卒業生や保護者、学校関係者42人が集まり有志合唱隊「OH! iso Happy Days」を結成した。7月から10回以上練習を重ねている。大磯小学校の合唱部が受賞歴多数なことから、在学当時部員だったという保護者も参加しているという。
演奏予定は「大磯小学校のお誕生日を祝いたい」という思いから、DREAMS COME TRUEの『HAPPY HAPPY BIRTHDAY』のほか、アンジェラ・アキ『手紙〜拝啓15の君へ』など4曲。大島さんは「『手紙』を歌っている時などは思わずうるっときてしまう。ぜひみんなで盛り上がりたいです」と当日を待ち望む。
今に残る歴史辿る
寺子屋の時代から震災・戦争を経てきた磯小の歴史を振り返る「大磯小学校の150年展」を担当した実行委員の笹田美帆さんは、大磯町郷土資料館に残る史料や、文集「磯の光」を頼りに、小学校の歴史をおさらい。大正5年に児童らが植林したという記述を見つければ現地に足を運んだほか、戦後の様子を知る人を尋ねて話を聞くなどして、150年の歴史を現在につないでいる。
笹田さんは「調べるほどおもしろい。もともと歴史が好きなので楽しく編集しています」と話す。記念冊子の発行は12月を予定。磯フェスの展示では歴史ページのみお披露目する。
かまぼこ板が作品に
地元の「井上かまぼこ店」から譲り受けた千枚のかまぼこ板に子どもたちや地元の作家らが絵を描いたものを掲出する「かまぼこ板DEアートロード」は、木版画家の鈴木麻衣子さんが担当。現在はかまぼこのオブジェを作成中で「見所満載のイベントなので負けないように目を引くものにしたい」と話し、毎日作業に明け暮れている。
主なスケジュールは以下の通り。▽記念音楽祭(大磯小・大磯中吹奏楽部、有志合唱隊演奏、午後2時50分〜・体育館)▽校歌斉唱(午後3時30分〜・体育館)▽磯っ子おはやし会(午後4時〜・磯っ子広場)▽展示等は午前8時40分〜午後5時。
入場には大磯町役場や大磯町立図書館に配架されているチラシに付属のチケットが必要。問い合わせは「磯フェス」のホームページから。
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