一色小学校区地域再生協議会の会長に就任した 岡村 昭寿さん 二宮町百合が丘在住 74歳
官民の英知で地域再生
○…少子高齢化が進む一色小学校区の再生を目指す協議会会長として、住民と町、県住宅供給公社が協力して取り組む「安心して住み続けられる地域」の実現に向けて奔走する。全国の地方自治体が抱える課題に目を向け、地域再生という大きなテーマと向き合うには地元住民の協力が欠かせない。「自分たちが住む町に対する関心を持ってもらい、多くの人の意見を吸い上げる基盤を作ることで活動の幅を広げていきたい」と抱負を語る。
○…協議会は一色と緑が丘、百合が丘1・2・3丁目地区を対象に、6つの部会が独自の事業を企画していく。一色小学校の敷地に群生するヤマユリの保存などを手掛ける「友情の山部会」の部会長も務め、ボランティアが守ってきた足元の自然を、地域再生の象徴にしたいという。夏の一般公開を目指して、観賞に適した遊歩道を整備する予定もある。
○…30代前半のころ、公社が販売する百合が丘の分譲地に移り住んだ。宅地化が進み、開通前の県道秦野二宮線では重機が砂埃を上げて工事を進める。開発の足音をひしひしと感じた。「購入前に女房と二宮町を見に来たとき、穴場だと思った。周りからは『二宮駅?聞いたことがない』なんて言われたけどね」と振り返る。あれから40年。定年後に始めた自治会活動では、高齢化や空き家の増加といった悩みに直面した。「世代交代が必要。協議会の活動を、若い世代にも広げていかないといけない」
○…地域活動に身を捧げる中で、寺社・仏像を巡る夫婦旅行と自宅の庭いじりが格好の息抜き。「書類作成や会議などで頭を使うことが多いから、旅行や植物を世話しているときは頭が空っぽになる」と、リビングの外に美しく咲くサツキやツツジに目をやる。活動仲間との酒盛りもやめられないが、ウォーキングで健康維持に努め、自宅から二宮駅程度の距離なら難なく歩く。
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