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民間主導で生まれ変わる銀座通り 伊勢治書店が2018年7月再オープン
小田原駅徒歩5分ほどの銀座通りが、生まれ変わりそうだ。2018年7月には11階建て分譲マンションが完成し、伊勢治書店も帰ってくる。
人口減少、中心市街地の空洞化、待機児童問題・・・。小田原市が直面する課題を打開しようと、銀座通りで新たな動きが始まった。
2015年秋、伊勢治書店本店が入っていたビルは建築から47年を迎えていた。老朽化を受け、建物の存続について伊勢治書店や地権者が話し合う中で、(有)小田原不動産と(株)D・DIRECTが手がける再開発へと辿りつく。再開発を進める小田原不動産の藤井香大社長は、「にぎわいが減った通りを見ていて、このままではよくないと感じていた。建物を完成させて、未来へつなげていきたい」。
昨年11月まで営業していた伊勢治書店本店の跡地に、(株)日本セルバンが開発・分譲するマンション『セルアージュ小田原銀座通り』。1階に伊勢治書店が再オープンし、2階は国の補助金を活用して小田原不動産が整備する企業主導型保育所、3〜11階が居住用として分譲される予定だ。
市民の声が出店後押し
1階の伊勢治書店は、ペンやノートだけでなく専門的なグッズも取り揃えた文具専門店としてリニューアル予定。昨年の閉店により文具購入者から再開を要望する声が寄せられていた。「市民の皆さんのニーズに応える必要があると思った」と伊勢治書店の筒井正博社長は出店理由を語り、「店の魅力をしっかり発信して、まわりのお店にも活力を与えていきたい」。
小田原の商業の中心地として栄えてきた銀座通り。民間企業が立ち上がった今回の再開発で、定住促進、子育て施設の創出、さらには街へのにぎわいを呼び込もうとしている。
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