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公開日:2026.04.11
箱根町畑宿 こんにゃくを新名物に サンショウウオの食文化再現
箱根寄木細工発祥の地として知られる箱根町畑宿の新たな名物を生み出そうと、地域の飲食店主らでつくる「寄り道の会」が町天然記念物の「ハコネサンショウウオ」を模したこんにゃくを開発した。かつて薬用や食用目的で利用されていたサンショウウオを地域おこしにつなげる試みで、関係者らは「観光客に畑宿の魅力を知ってもらえたら」と期待する。
ハコネサンショウウオは畑宿を流れる須雲川上流などに生息しており、江戸時代の書物には箱根名産の疳(かん)の薬として紹介された記述が残る。滋養強壮などの目的としても利用されたとされ、戦後まで幼生を食べる文化があったという。個体数の減少から、1969年に町の天然記念物に指定された。
企業連携で実現
寄り道の会は、畑宿の地域おこしを目指す飲食店主や寄木細工職人、町外からの移住者らが2022年に立ち上げた。アイデアを練る中、地域の古老からかつてサンショウウオを食べていたという話を聞き商品化を検討。広島県の湯来町でオオサンショウウオをモチーフにしたこんにゃくが販売されていることを参考に、箱根に根付いていた食文化を再現しようと考えた。
型の製造に向け、メンバーらは東京・合羽橋の店舗を回って交渉したものの、引き受けてくれる業者が見つからず開発は難航。相談したさがみ信用金庫湯本支店から紹介された産業機械製造業のハマノ精機(株)(小田原市久野)が、会の熱意に賛同して型の製作を買って出た。
サンショウウオこんにゃくの原型は、寄り道の会会長でそば店「桔梗屋」を営む鈴木貫十さんの息子・謙心さん(箱根中学校2年)が小学生のころ、図鑑などを参考に紙粘土で作ったもの。実際の姿よりも丸みを帯びたかわいらしいフォルムで、同社は1カ月ほどかけて試作を重ね今年1月に型が完成。製造は静岡県のこんにゃく店に依頼した。
ハマノ精機の鈴木聡工場長は「生き物の型を作ったのは初めて。サンショウウオの足先を再現するのに苦労したが、楽しかった」。謙心さんも「箱根に来る人に食べてもらいたい」と笑顔を見せる。
鈴木会長は、畑宿が箱根観光の通過点になってしまっていることに課題を感じているといい、「観光客が畑宿に立ち寄るきっかけになればうれしい」と話している。
こんにゃくは、桔梗屋と箱根甘酒茶屋で味噌田楽として提供されている。パック詰めされた持ち帰り用は両店で1個税込500円で販売。今後は他店舗にも販路を広げたいという。
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