全国優勝した少年ソフトボール選抜チーム「西湘」の監督を務める 高橋 貴博さん 小田原市酒匂在住 57歳
個性を生かし連覇狙う
○…都府県予選を勝ち抜いた43の少年ソフトボールチームが頂点を目指した第14回春季全日本小学生男子ソフトボール大会で、西湘地区の選抜チーム「西湘」が悲願の初優勝を遂げた。「素晴らしいチームワークで、19人の選手全員が練習以上の実力を発揮してくれた」。日に焼けた肌に浮かべる笑顔が、山口県での熱戦を物語る。
○…ソフトボールの指導者を務めて18年。きっかけは、長男が小学3年生の時に酒匂連合ソフト(現・酒匂ブルーウェーブ)に入団したこと。「待ってました」と言わんばかりに。お父さんコーチとして酒匂小学校で一緒に汗を流した。「手がかかる子ほど良い結果を出した時はうれしい。子ども達には無限の可能性を感じる」と、少年ソフトの魅力にどっぷりはまり、グラウンドに通うのが楽しくて仕方ない様子だ。妻や家族も温かく応援してくれているのだとか。
○…選手一人ひとりの個性を生かし、総合力でチームを仕上げることを大切にしている。原点は、山北高校の野球部時代に当時の池田公平監督、故・並木健男コーチから教えられた「体格や常識にとらわれない、ノーヒットで1点を取る野球」。165cmの小柄ながらにファーストを守り、高校3年生でレギュラーを掴んだ経験は、今も選手の成長を見守る原動力になっている。
○…足柄消防署の署長を務める。住民の安全、安心を守るために徹底していることは、早めの準備と瞬時の判断力だ。職員にも、選手にも、必ずかける言葉は「迷ったら前に出なさい」。次の成功に繋げるための近道は、心の成長と努力しかないことを伝え続けてきた。「勝って兜の緒を締めよ」。待ち受ける夏の連覇に向けて、挑戦は始まっている。
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