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小田原・箱根・湯河原・真鶴 スポーツ

公開日:2022.11.26

城山陸上競技場
有観客で見えた課題
大学ラグビー 盛況の裏で

  • 有観客で見えた課題 (写真1)

 小田原市の城山陸上競技場で10月と11月、大学ラグビー公式戦が4試合組まれた。11月の1試合は新型コロナの影響で中止となったが、今季実施された大学ラグビー試合数は県内で城山競技場が最多だ。10月16日の慶應義塾大対筑波大の古豪対決ではファン1千112人が詰め掛け、激戦を満喫した。

 同競技場は2019年のラグビーW杯で、オーストラリア代表がキャンプを行い、ファンらの認知度が向上。久々の有観客試合には、大学ラグビーはもとより小田原市や体育協会、経済界からも関係者が視察や観戦に訪れるなど、その活用策が注目されている。

観客への配慮も

 その一方、盛況だった場内では一部観客から設備への不安の声が上がった。

 約2800あるスタンド席の上部は階段の段差が大きく、場所によっては手すりもないため、這うように席まで登るシニアの姿も。得点経過を示すスコアボードは客席から見にくい小さなものが使われ、場内の時計は故障中で止まっており、施設の不備も浮き彫りとなった。

 同競技場は1955年に竣工され、80年代や先般の豪州代表の合宿に合わせて改修が行われているが、その大部分はトラックや芝生など。施設関係者が「当初は陸上競技の施設だったので、観客向けの大幅な工事などはなかったのでは」と推察するように、全天候型トラックや青々とした天然芝のピッチと比べ、スタンド周りは時代に取り残された雰囲気が漂う。

 市内ではここ数年、行政や商工団体らがスポーツ大会の誘致などで地域活性を図る検討が進められている。受け皿の一つになる同競技場も陸上競技やラグビーのほか、サッカー大会なども催され、スポーツ観戦の場としての需要は高まりつつある。

 座席改修や大型ビジョン設置など、関係者は「早急な対応は未定だが市と管理団体の協議などによる検討の可能性はある」と話す。市内外から訪れたラグビーファンの熱を通じ、今後は観戦側のホスピタリティにも目を向ける必要があると感じた。

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