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公開日:2026.06.27
神奈川県 イネの天敵 高校生と駆除 小田原で繁殖のジャンボタニシ、わなで捕獲
水田の若いイネを食い荒らすスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)の被害を食い止めようと、県と小田原支援学校の高校生が地元のコメ農家と駆除活動に取り組んでいる。ペットボトルで作ったわなを仕掛ける単純な捕獲方法ながら、低コストで労力もかからない。食害防止だけでなく、若者が農業に関心を持つきっかけになればと関係者は期待を寄せている。
水田のコンクリート壁やイネにピンク色の卵塊が産み付けられ、田面には無数のジャンボタニシがうごめく。小田原市内では、北部の上曽我や曽我、東大友、永塚、千代の水田地帯で被害が拡大。特に田植えから1カ月ほどの若いイネを好んで食害することから、この時期に駆除を行うことが重要という。
捕獲数は年々増加
県では小田原支援学校大井分教室(大井町)に協力を呼び掛け、2020年度から市内の水田で駆除活動を続けている。ペットボトルで作ったわなにドッグフードや米こうじなどを混ぜた餌を入れて田面に設置し、後日回収して捕獲数をカウントする。22年度は214匹だったが数は年々増加し、昨年度は547匹に上った。
今年度は6月23日に第1回目の活動を行い、7人の生徒が参加。上府中公園でコメ農家の田邊周男さん(永塚)から被害状況などについて話を聞いた生徒らは、製作した手作りのわなを持って永塚地区の水田に移動し、取水口の周辺などにわなを仕掛けていった。
卵塊も人力で駆除
田邊さんによると、永塚では約13ヘクタールの水田全域でジャンボタニシが繁殖。薬剤による駆除方法もあるが価格が高いのがネックで、網ですくったり卵を潰したりして駆除するため「非常に効率が悪い」と嘆く。一つの卵塊からは100匹近くがかえるといい、同地区では毎年4万個近くを駆除。「何もしなければ、これが数百万匹という数になってしまう」と危機感を募らせる。
わなを設置した生徒らは「こんなに被害が広がっていることに驚いた」「家の近くでもジャンボタニシを見たことがある。自分たちの活動で、少しでも数が減ったらうれしい」と話した。
田邊さんは「小田原は稲作の農地が限られているが、その多くがジャンボタニシの被害に遭っている。農業を若い担い手に受け継ぐためにも、このような活動を通してジャンボタニシの被害を解消できたら」と力を込めた。
今回設置したわなは、6月30日に回収を予定している。
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