小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2026.09.19
文化財発掘調査の委託料 小田原市 予算超過分、翌年度水増し
小田原市は9月8日、埋蔵文化財の発掘調査で複数年度にわたり不適切な会計処理が繰り返されていたと発表した。予算超過により未払いとなっていた委託料を、補正予算を計上せず翌年度の委託料に水増しする会計処理が常態化。2025年度は委託業者への未払い金が約1400万円に上った。
不適切な会計処理が行われていたのは、徳川幕府の備蓄米を保管していた「御用米曲輪」の発掘調査と、文化財埋蔵地で住宅を建築する際に行う緊急発掘調査の2件。今年5月、市文化財課の職員が今年度の計画書を作成する際、委託料が多く見積もられていることを不審に思い発覚。同課に配属歴のある複数の職員が関与していた。
市によると委託料は調査補助する作業員の従事実績や重機の稼働量に応じて支払うが、根拠となる市の作業日報に記入漏れや記載自体がないケースもみられたという。
8日の市議会厚生文教常任委員会で、同課の課長は「(緊急発掘調査は)予算がなく調査を中止すると住宅建設の着工が遅れるので、トラブルを避けようとする意識があったのでは」と説明。御用米曲輪についても、「緊急発掘調査での不適切な会計処理が誘発した可能性がある」と述べた。
市は未払い金の確定と業者との協議を進め、市議会12月定例会への補正予算提出を目指す。他の業者を含めて過去の予算執行についても調査を進め、全容解明に取り組む。発掘調査には国と県から補助金が交付されているが、返還や打ち切りも想定されるという。
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