大井やさいの市を開催するNPO法人にないての代表を務める 大澤 祥子さん 大井町金子在住 44歳
「違い」を「当たり前」に
○…地元農家が収穫した旬の地場野菜を地域住民に味わってほしい、と今日、おおい中央公園でやさいの市を開催。通販やショッピングセンターでいつでも物を買える現代だからこそ、マルシェで多世代交流し、自分には無い考えや価値観に触れることが必要と考える。「いつも決まった場所、決まった人だけで完結するのではなく、地元にも目を向けてほしい」
○…実家は湯河原の禅寺。父親が海外での布教活動をしていた関係で、外国人の尼僧などが自宅にいる環境で育った。小田原城内高校(当時)卒業後は北里大学に進学。高校3年生の時、進路に悩んでいた際に尼僧の1人から勧められたことがきっかけで理学療法士の道に進んだ。「子どもの頃から手伝いをしていたからその姿を見て言ってくれたのかな」と笑う。
○…息子が待機児童になったことがきっかけで2019年に「おうママの会」を発足。幼い子どもを持つ保護者が集まる交流会の開催や保健福祉センターの休日開放を求める署名活動などで、持ち前の行動力を発揮してきた。その後町内で活動する団体が集合し、NPO法人にないてが始動。子育て支援を軸に環境展への出展や学習会の開催など多方面で精力的に活動を続け、今年4月から代表に。「他の市民グループとのつながりも深めていき、より広く活動したい」と理想を描く。
○…今年10月、障害がある子どもを含め全ての児童が同じ教室で授業を受ける「フルインクルーシブ教育」を実践している大阪府の小学校へ視察に赴いた。障害児を持つ母親として「障害者が当たり前にいるなかで、みんなで育ちあう」光景が忘れられない。「老若男女、様々な人と交流することで違いを当たり前のものとして尊重できるような世の中になったら」
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