文命中学校での部活動地域移行の現場管理責任者を務める 佐々木 朋美さん 開成町中之名在住 53歳
部活通し「未来」育む
○…文命中学校では今年度からサッカー部と吹奏楽部を対象に部活動の地域移行が始まった。教員が休日出勤していた毎週土曜日、両部へ専門のコーチを派遣することで教員の負担軽減と、部員の技術向上に寄与することが期待されている。自身は現場責任者として保護者との連絡から現場で部員とコミュニケーションをとる「見守り役」まで担う。「とにかく子ども達が無事に活動できたら」と各所との調整に駆け回る日々だ。
○…滋賀県の比叡山のふもとで生まれ「山に育てられた」と語るほど自然の中で体を動かすのが好きだった。中学生からダンスを始めるなど運動は生活の一部。結婚後、小田原に引っ越してからも育児の合間を縫ってダンスを習い、託児しながら運動ができるサークルも結成。その延長線上でインストラクターを始め15年経った。持ち前の明るさとユーモアが飛び出す教室は小田原を中心に人気を博している。
○…コロナ禍を経て「外出する機会があるだけで健康につながる」と気づき、教室が持つコミュニティの役割も認識した。自身の調子が悪い時も生徒の頑張っている姿を見ると「パワーをもらえます」とにこやか。地域移行は始まったばかりで手探りの面も多いというが、何事もポジティブでいることは忘れない。「気張らず、みんなでつくっていくことを大切にしたい」
○…中学生が接する大人は基本的には教師や親族が中心となるが、自身は沖縄や北海道、カナダなどで過ごし、「それ以外の人」から多くのことを学んできた経験がある。「いろいろな考えに触れて、人生に生かしていってもらえたら」と話す。来年度には対象部活が大幅に拡大する予定。地域の「未来」を育てる大きな挑戦が始まった。
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