秦野版 掲載号:2012年9月27日号
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市内千村 田んぼにカヤネズミ 市民団体が撮影に成功

球状の巣から少し顔を出すカヤネズミ(9月11日)(写真は動画から/撮影・吉田嗣郎さん)
球状の巣から少し顔を出すカヤネズミ(9月11日)(写真は動画から/撮影・吉田嗣郎さん)

 秦野・冬水たんぼの会(吉田嗣郎会長)が手入れを行っている田んぼ(千村)で、県準絶滅危惧種に指定されている日本最小のネズミ「カヤネズミ」が見つかり、吉田会長が動画撮影に成功した。

日本最小の県準絶滅危惧種

 カヤネズミの巣が見つかった場所は、千村の西端に位置する四十八瀬川沿いの田んぼの中。

 秦野・冬水たんぼの会の会員らが、9月9日に行ったひえ抜き作業中に、地表から55cmほどの高さの所に、稲の葉を利用した直径12cmほどの小さな球状の巣を発見した。吉田会長が直径2〜3cmという小さな巣の出入り口から中を確認したが、カヤネズミの姿は発見できなかったという。

 カヤネズミは声や物音に敏感なため、自然の中でその姿を見つけることは難しいとされている。そこで吉田会長は2日後の11日、午後から夕方にかけてビデオカメラを固定して動画撮影を試みた。

 その日の夕方、吉田会長がビデオカメラの撮影映像を確認した所、数回に分けて巣の出入り口から愛らしい顔を出すカヤネズミが写っていたという。稲をくわえて巣の中に引きずりこむ姿なども捉えられていた。

 吉田会長は「うわっ、やった!の一言。今まで巣を見かけることはあっても、姿を見たのは数年ぶり。嬉しい」と笑顔で話した。

 その後、巣やその周辺でカヤネズミの姿は確認されていないが、吉田会長は「10月に稲刈りの予定。それまでは静かに見守りたい。稲刈り時に姿が見えれば、巣の周辺はそのまま残したい」と話している。

 市内ではこれまで、蓑毛や菩提地区、秦野戸川公園等でカヤネズミの姿が目撃されている。

 秦野・冬水たんぼの会は、冬でも田んぼに水を溜め、そこに生息する生き物等の保全を目的とした市民団体。

 カヤネズミは、頭胴体約5〜8cm、尾長約4〜9cm、体重10g前後の日本で1番小さなネズミ。主に休耕田や河川敷などの背丈の高い草原に暮らし、イネ科の葉を利用して直径10cmほどの球状の巣を作る。
 

カヤネズミ(参考写真)撮影・柳川美保子さん
カヤネズミ(参考写真)撮影・柳川美保子さん

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