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公開日:2016.06.16

鶴巻あじさい散歩道
荒れた土手が観光の場へ
地元住民が20年かけ整備

  • あじさいまつり(6月5日)

 秦野市と平塚市、伊勢原市の市境にある、善波川や大根川沿いの「鶴巻あじさい散歩道」でアジサイが満開となった。6月5日には大根川ポンプ場を主会場に第2回つるまきあじさい散歩道まつりが開かれ、300人以上が参加した。

 この道は、地元の生産組合や自治会、ボランティア団体などが整備をしてきた。全長2700mに2m間隔でアジサイが植えられており、大山や富士山、箱根の山々を背景に田園風景を眺める事ができる。

 整備活動の開始は20年以上前。鶴巻第二自治会の農家らが田畑に面する川沿いの土手を掃除していたのが始まりだ。発起人の原秀夫さん(88)は「当初善波川沿いはごみが多く、葦が繁茂して歩けるような状態じゃなかった」と振り返る。10年前初めて整備したエリアで拾ったごみはトラック10台分以上。自動車のタイヤなども回収した。

 道が整備されると、地域住民の散歩道として利用され始め、「成長しても土手を崩さない」という理由でアジサイを植栽することに。2002年の市立おおね公園の完成を受けて大根川沿いにも植えられた。

 今では水質も改善し、鶴巻小学校の児童の水生生物観察会でアユも確認されている。昨年12月、鶴巻中学校の生徒が育てた60本の苗を大根川沿いに植栽し、今年はそれも含めた長いアジサイの道を楽しむ人の姿が見られた。

 原さんは「高齢者の健康維持の場、観光の場にもなってきた。今後は(ポンプ場近くの)旧ポンプ場を観光拠点として利用できるよう市に提案していきたい」と話す。

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