秦野市と小田急電鉄(株)は8月23日、「小田急小田原線沿線まちづくりの推進に関する連携協定」を締結した。市内にある4駅を対象に、駅を中心にしたまちづくり「コンパクト・プラス・ネットワーク」の実現や秦野市の魅力発信に向けて連携・協力をして進めていく。
自治体と小田急電鉄(株)との連携協定は、川崎市に次いで2例目。これまでにも秦野市と同社との間では、秦野駅構内に観光案内所を設置し鶴巻温泉駅前の「市立宮永岳彦記念美術館」に「小田急コーナー」を開設するなど連携・協力関係にあった。今後予定されている新東名高速道路秦野スマートICの供用開始などに伴い、同市が広域交通拠点としてポテンシャルが高まることへの期待と、2018年3月予定の代々木上原から登戸間の複々線完成により混雑緩和や所要時間の短縮で、各駅から都心方面への輸送改善が図られることから、これまで以上の連携・協力をしていこうと今回の締結となった。
具体的には、ホームドア整備の検討、公共交通機関の案内板整備、鶴巻温泉駅南口広場や駅改良工事の推進、踏切安全対策等安全の向上、特定のイベントに特急ロマンスカーを臨時停車、駅空間や車両を活用した地域資源のPR等、駅を中心にしたまちづくりや地域の活性化・魅力発信に関する項目が掲げられた。今後は両者の担当者レベルで年に数回、情報交換の場を設け進めていくとしている。
古谷義幸市長は「この協定を契機として小田急電鉄(株)との絆をさらに深め、今まで以上に生活の利便性と安全性の向上を図り活力あふれるまちづくりを進めていきたい」とした。小田急電鉄(株)の星野晃司社長は「秦野市は今後ますます魅力的なエリアとなる。秦野市と一層連携を強め、駅を中心としたまちづくりによりエリアのさらなる活性化に貢献したい」と話した。
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