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秦野 人物風土記

公開日:2017.12.22

12月23日に宮永岳彦記念美術館ギャラリーコンサートで弾き語りワンマンライブを行う
松平 忠智さん
寿町在住 42歳

音楽と、相棒と共に

 ○…”広いこの世界の明日を祈ることは、目の前の君から大事にすることさ”―力強い歌声で伝えるのは平和への思い。ギターの弾き語りや自身のバンド「松平忠智 and The BroSis」等で活動中。都内や横浜を中心に、秦野たばこ祭や丹沢謌山など市内のイベントにも出演してきた。「目の前の人が誰かにとって大事な人だと思えば諍いは起きない。それを伝えられたら」と、曲に込めた思いを語る。

 ○…横浜市出身。後に長年音楽活動を共にした故・佐藤孝二さんは近所の幼なじみだった。自身はサッカー少年で豪快な親分肌。一方、孝二さんは理性的な野球少年で、対照的な二人は相性抜群。中学生の頃、孝二さんからアコースティックギターを教わり、高校時代には他のメンバーも加わってバンド「スピリッツ」を結成。その後、孝二さんと2人組ユニットになり都内や横浜で活動を続けた。「孝二はギターの才能があって、俺の野太い声にきれいなハモりを乗せてくれた」と当時を思い出し微笑む。

 ○…そんな孝二さんが2012年、交通事故で急死。周りにギターを弾いてくれる仲間もいたが、「孝二の分もなんとか自分でギターを弾きたい」と弾き語りライブに挑んだ。「”兄弟以上の存在”だった。それまでカッコつけて演奏できてたのは上手い孝二がいたから」。今も一人で歌うときそばに感じているという。

 ○…青春時代から音楽と同じくらい好きだったのがアウトドア。仲間と車にテントとギターを積んで全国各地へ繰り出し、山や沢を登り、川や海で釣った魚を焼いて食べ、テントで寝る。初めて秦野へ来たのも大倉でのキャンプ。20代、都内でのバンド活動に通える距離でアウトドアな暮らしができる場所を、と考え秦野へ単身移住した。当時は知り合いもいなかったが、今では仲間も増え、元教育長や地元の人にもギターを教え頼られている。「人との巡り合いに、つくづく感謝している」と笑顔で語った。

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