野外劇『実朝出帆』の主演・源実朝役を演じる 清水 優譲(まさのり)さん 秦野市出身 25歳
人生を体感する瞬間に魅せられ
○…野外劇は初の経験。時に予想外の事態に見舞われることもあるが、その臨場感が「新鮮」と笑う。主役を務めるにあたり「自分なりの実朝をつくりたい」と意気込む。
○…南が丘小、南が丘中、厚木東高出身。朗読が好きなこともあって「声を使う職業に」と声優を志して専門学校へ進学したが、授業で経験した演劇にはまり舞台俳優としての道を進み始めた。新国立劇場演劇研修所の第9期生として様々なキャリアを積み、2017年から懸樋(かけひ)プロダクションに所属。研修所卒業後は新国立劇場「ヘンリー四世」に出演し、大役を熱演したことで好評を博した。「『ヘンリー四世』では初めから多くのことを求められ、学生時代との違いを感じました」と振り返る。しかし、それがかえって俳優としての自立と決心を促した。
○…休みの日は、読書をしたりジムに行き身体づくりをしたりと「普通ですね」と照れ笑い。しかし、読書では音読をすることも多く「声に出すことで『こんな素敵な言葉が書いてあったのか』と気づくこともあります」と話す。最近では演劇以外にも海外ドラマの吹き替えなど声優としての仕事もこなしている。好きな食べ物は「リンゴです」と即答。昔から友達から”リンゴ男”と言われるほどのリンゴ好きで、常備しているほどだとか。
○…今回はカンパニーの年代が近く「気兼ねなく話せます」と話す。皆で話し合い、演出とすり合わせながらひとつの物語を育て上げてきた。「実朝の生き方を貫き通す所は自分にも通じるところがある。現代的な価値観を持つ実朝の成長段階が見え、その”変化”の瞬間を楽しんで欲しい」。そうした変化の瞬間を体感できるのも「役者の醍醐味」だ。今回の野外劇は俳優となって秦野で初の公演。「僕自身、地元ということでよりエネルギーが増す気がしています。多くの人にぜひ見てほしい」。凱旋公演はいよいよ明日に迫る。
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