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秦野 人物風土記

公開日:2018.06.01

「落ち葉のささやき」作品展示会を渋沢公民館で開催している
齋藤 東吉(とうきち)さん
曲松在住 74歳

笑顔を運ぶ収集家

 ○…「落ち葉のおじさんだ」という子どもたちの声にとても嬉しくなるという。約20年前から独学で始めた落ち葉の貼り絵作品は、約200作品にのぼる。散歩が好きで、葉っぱが友達。拾い集めた落ち葉は完全に使い切るまで無駄にしない徹底ぶりだ。「作品を見て喜んでもらうのがやりがい」とにっこり。これまでに多数の展示を行ってきた。

 ○…「山下清にあこがれて」落ち葉の貼り絵を始めた。出身は山形県。神奈川県の製造系の会社に勤め、営業として全国を奔走。仕事仲間との旅行先できれいな葉っぱだと思い落ち葉の収集を始めた。家に置いておくだけではもったいないと、貼り絵作品にしようと思い立ったという。「頭の中でイメージした情景を作ってるんだよ」と貼り絵作品の中でだけ会える世界観も見どころだ。子ども向けに落ち葉の貼り絵教室を開く際には「よくできました」のハンコを押してあげるといい、「子どもたちの笑顔を見るのが好き」と無類の子ども好きな一面も。

 ○…切手や瓶のキャップ、テレフォンカードなど落ち葉に限らず幼い頃から集めることが好きだという。「お金をかけず長続きできるのが良い」と茶目っ気のある表情を見せる。友人からもらったり、自分で集めたりと、切手はノート約10冊分、瓶のキャップは約50個、テレフォンカードは約500枚あるという。この内のいくつかは「昔を懐かしめるように」と展示し、同世代も楽しめるよう工夫する。思いやりに満ちた人柄が溢れ出た。

 ○…散歩コースは丹沢周辺や栃窪周辺。秦野の水がおいしく、空気がきれいなところなど全体的に好きだと話す。「落ち葉の貼り絵を見て、こういうことができるんだと気付いてもらって、環境を大事にしてほしい」と作品に込める思いも熱い。

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