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秦野版 公開:2019年1月11日 エリアトップへ

レストアラーとして1933年製の米国車「パッカードエイト」を走れる状態まで修理した 和田 康(こう)さん 柳町在住 50歳

公開:2019年1月11日

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車に宿る命を感じて

 ○…昨年6月、共同経営者の山根圭介さんと、外国製クラシックカーの修理・販売店「KCR JAPAN」を秦野市堀西に開業。俳優の故・夏木陽介さんが米国から購入して以来、28年間ほぼ動かされることがなかったパッカードエイトを走行可能な状態に整備した。「金持ちの道楽と勘違いされがちだけど、安く買えるクラシックカーもある。若い人にも魅力を知ってほしい」とYouTubeで動画も配信している。

 ○…外国車への憧れは少年時代から。4歳の時父がくれたミニカー、小学生の時に小遣いで買ったトミカのミニカー外国車シリーズは今でも箱ごと大切に保管している。西小・西中出身。伊志田高校卒業後、アルバイトをしながら将来について考えている時、自動車雑誌に掲載された日本人整備士の記事を読み、渡米。ワシントン州の大学で自動車整備を学んだ。

 ○…フェラーリ等のレストア(新品の状態まで復元)を行うカリフォルニアの店で働き、世界中から依頼を受けた。「まだ小僧だったのに色々やらせてくれた」。同店が閉店後、独立。一度修理を始めると、食事が面倒になるほど集中してしまう性分のため、「周りの人には多大な迷惑と心配を掛けた」と人生を省みる。

 ○…米国で日本人女性と結婚し、2人の子どもに恵まれた。秦野の母はいつも「困ったら帰って来ればいい」と言ってくれたが、12年ぶりに帰国した2013年、再会した両親が年を重ねている事に驚き、帰国の準備を始めた。

 ○…廃車寸前のクラシックカーを修理しようと向き合う時、生命を感じることがあるという。若い頃から共に歩んできた店先の愛車に「お前はポンコツでしょうがないけど、俺の相棒だ」と語りかけるチャーミングな笑顔には、愛が溢れていた。

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