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秦野 人物風土記

公開日:2019.03.22

3月30日、本町公民館の「ひな人形とお香の会」で席主を務める
神山(かみやま) 鶴舞峰(かくぶほう)さん
千村在住 73歳

トコトン楽しく、年を重ねる

 ○…お香や書道、お茶、お琴を指導している。「毎日好きなことができて、とても楽しい」と笑顔で話す。祖母がお琴とお茶、能の歌である謡曲の先生だったことから、自然と自身も習うように。「お香は勉強せざるを得なくて、40歳頃から始めました。小さい頃は謡曲、そしてお能へと学んでいく中で、物語がお香の題材になっていたりと繋がりがあるため、外せませんでした」と、極める性分。「好きなことを学ぶことは苦になったり、嫌になったりしないので、やるからにはトコトンと」、と目を細めた。

 ○…小さい頃は学校の帰り道に祖母の家へ稽古に通っていた。稽古が終わると祖母からお小遣いがもらえたという。「でもある日祖母がお小遣いを忘れていたことがあって、見たかった紙芝居に間に合わなかったんです。その時大泣きしたなんてこともありました」と懐かしむ。

 ○…自宅で指導するときには、生徒たちに夕食を振舞っている。「『食』という字は、人を良くすると書くでしょ。手作りの料理をいろんな年代の方と食べて、楽しいお稽古にしたいと思っています」と話す。夕食が終わると、稽古が始まる。その間は、夫が夕食の片付けや稽古後のコーヒーの用意など手伝ってくれるという。「一緒に暮らしているパートナーは一番の味方です。家を空けるときには、夫が洗い物が少なくて済むようにお料理をお重に詰めたりと、気を遣わずに、頭を使っています」と夫婦仲良しだ。

 ○…正月や雛祭り、七夕など家庭で年中行事を大切にしている。「幼い頃から行事の準備で毎日やることがいっぱいで、寂しい思いをしたり、退屈だったりしたことがありませんでした。これからも楽しみながら年を取っていきたいですね」と穏やかに微笑んだ。

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